「四季の味」をいつでも

  • 2017.05.19 Friday
  • 11:20

JUGEMテーマ:オススメの本

 

 

  以前あった鎌倉書房が出版していた「四季の味」を読

  み始めたのは、味の巡礼に京都祇園花見小路の割烹千

  花さんが登場したときだった。

 

  それ以来新刊発行を楽しみにした。

 

  千花を訪れるのが夢になってある年の冬に希望を果た

  した。

 

  これからの京都はいいなあ。

 

  もう1度あの千花の食事を楽しみたいものだ。

 

  ちなみに。

 

  この「四季の味」年4回発行の季刊誌で、現在はニュ

  ーサイエンス社が発行している。

 

  取材した料理店で食事をしようという催しを毎回して

  いるので懐が潤沢だったら参加したいのだが。

 

  ともかく写真が美しい。

 

  食いしんぼうにとって必読の雑誌の1冊だと思う。

 

 

 

 

 

 

 

「ホッとしたい時の ゆとりのお茶・至福のお茶」

  • 2015.06.04 Thursday
  • 00:06
JUGEMテーマ:オススメの本


 
 
 
   【こんな一冊の本】
 
 
 
 
 
 
    ホッとしたい時の
 
   
 
 
 
 
           ゆとりのお茶・至福のお茶
 
 
 
 
     
 
 
 
                  メイプル特別編集  
        
 
 
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   かねがね「お茶がある」暮らしがしたいと願ってきた。
 
   「お茶がある」――
 
   このことばには大きく2つの意味があるだろう、と思う。
 
   まずは、「茶道」を感じさせる、あるいは「茶道」が身近に
   ある。そんなところだろうか。
 
   そして――
 
   文字通り、いろなんな種類のお茶が身近にあって、常日頃そ
   れを楽しむことが叶っている暮らし、とでもいおうか。
 
   おそらく本書はこの2つのうちの後者、暮らしの中でいかに
   「お茶」を楽しもうか、それを実践している方々の特に“好
   きな”お茶を、そしてそのしつらえを特集した1冊というこ
   とになる。
 
      それにしても。
 
   本書の題名がいいではないか。
 
 
 
    ホッとしたい時の
 
   
 
 
 
 
           ゆとりのお茶・至福のお茶
 
 
 
   日常の延長にはあるのだけれど、ちょっとそこだけ切り取っ
   て、非日常の時空のなかで、ゆったりとお茶を楽しむ。そし
   てそのお茶が至福の一服であったなら。
 
   日ごろの忙しさをその時だけでも忘れ、心の底から、身体全
   身を使ってお茶を“楽しむ”。何と贅沢なことか。
 
   そんな“妄想”を抱いたのには、訳がある。
 
   編集者の思惑なのか、木にペンキを塗っただけなのだろう、
   素朴なテーブルの上に、白磁と思しき薄手のソーサー&カ
   ップが2客。ただ、これだけの表紙写真なのにどうやって
   も目が離せなくなってしまったのだ。
 
      後でこのカップについて種明かしがされているが、1900年代
   初めのフランスのシノワーズリーだという。ともかくすきっ
   とした姿形である。
 
   本書の中身はといえば、お茶に親しみを強くお持ちの13人
   の方それぞれがご自分の好みのお茶を好みのカップで、また
   それに似合うお菓子を添えて撮影している。
 
   普からひとさまよりも僅かながらも、「お茶」に関心を寄せ
   ているのるまんじいだけれど、その世界はもっと広くそして
   奥深かった。
 
   だから、この手の書籍はおもしろいのだけれど。
 
   常の如く章立てを書いておこうか。これだけでは何をいって
   いるのか、よく分からないかも知れないから。
 
 
   料理家   長尾智子さん
 
  
   旅先でも仕事場でも 日常の句読点のようにお茶を飲む
 
   
   石垣島で出会ったという「くみすくちん茶」という薬草茶が
   注目。薬草茶は慣れてしまえば、おいしいもの。こり出した
   ら何種類も手許に置きたくなってしまう。
 
   のるまんじいは「柿の葉茶」や「どくだみ茶」などをベース
   にしたそれぞれの薬草茶が好き。この世界は踏み入れたら面
   白い出会いが待っているに違いない。
 
   長尾さんはこの「くみすくちん茶」とグリーン・アールグレ
   イを滞在先のパリで召し上がっている。“あて”にはへーゼ
   ルナッツの粉を使ったパウンドケーキが。
 
 
   料理研究家   有元葉子さん
 
 
   日本とイタリア それぞれのお茶の楽しみ
 
 
   ああ、丸八製茶場のお馴染みの「献上加賀棒茶」の袋の写真
   が。
 
   焙じ茶は万能だと思う。
 
   こう有元さんは語る。
 
   特にこの加賀棒茶は香り高い。今にでも1服いただきたくな
   る。
 
   ここではお茶請けとして、柿ピー、おかき、オーボンヴュー
   タンのアマンドカラメーゼと六甲バターのコーヒービーンズ
   ビターチョコをミックスしたもの。 完全に和洋折衷になっ
   ている。萩焼の湯飲みだろうか。温かみがあって、焙じ茶の
   色によく調和している。これは写真をご覧いただくに限る。
 
   イタリアでのお茶の愉しみかたは本書で。
 
 
 
   料理研究家   高山なおみさん
 
 
   私にとって日々のお茶は 砂糖を使わない甘い時間です
 
 
   高山家定番の茶葉。
 
   ふるさと万年茶は、ウーロン茶、はと麦、プーアール茶、と
   うきび茶、柿の葉茶、黒豆茶、霊芝ほか18種類のブレンド茶。
 
   これはぜひとも飲んでみたい。
 
 
 
   料理家   井上絵美さん
 
 
   私のいつもの朝は ミルクティーと焼き菓子で
 
 
   いきなり、紅茶が3種。その中にはのるまんじいにも見覚え
   のある『マリアージュ フレール』の缶も。
 
   「ポットの中でゆっくり茶葉が開くのを待ちながら、少しず
   つ覚醒していく、ゆるやかな朝の時間が好きです」とのこと
   ば。さらに、
 
 
   「気の滅入る雨の日には、華やかな花の香りを、疲れている
   なと感じたら、甘いバニラのミルクティーに」と。
 
   クラブハリエのバウムクーヘンが添えられている。このカッ
   トの仕方も好き。
 
   フレーバーティーを長いこと敬遠してきたのるまんじだけれ
   ど、ロンネフェルト社のそれと出会ってあっさり宗旨変えを
   してしまった。
 
 
      キュレーター・コーディネーター  ユキ・パリスさん
 
 
   日本とデンマーク、2つの故郷の骨董でお茶を楽しむ
 
   
   蕎麦茶、ハイビスカスティーがここでは登場する。
 
 
 
   李朝喫茶店主      鄭玲姫さん
 
 
   お茶をひとつの入口にして 祖国の文化を伝えたい
 
   韓国では、植物の葉だけでなく、茎も根も実もなんでも干し
   て、煎じて飲む、という。
 
 
   染織家   真木千秋さん
 
 
   布仕事で結ばれた土地のお茶を日々愛飲しています
 
    
   都心から車で1時間半、あきる野市に残る、築200年の古民
   家が真木千秋さんのスタジオ「竹の家」。こちらで日々飲ま
   れているのが、ルイボスティーだという。
 
   ルイボスティーはノンカフェインで胃に優しく、のるまんじ
   いはストレートもミルクでもはたまたフレーバーにしてもお
   いしいと思う。
 
   真木さんは荻窪でコーヒー店を開いていた祖父との縁で、コ
   ーヒーもお好きだという。
 
   コーヒーをいれる時は、コーヒーをおいしくいれることだけ
   を考えます。私にはこの時間がとても大切です。そうすると
   おいしくはいって、飲む時もほかのことを考えません。ただ、
   飲んで、ただ幸せを感じる――至福の時間です。
 
   と語る。
 
 
   ギャラリー&スタジオ「知器」主宰   高取沙衣樹さん
 
 
   毎日の暮らしの中で 自然体で楽しむ茶の湯と煎茶
 
 
   毎朝、ご主人と濃茶形式で、ひとつの茶碗で回し飲みをする
   という。本書には残念ながら薄茶が1服点てられて載ってい
   る。ただ、これがまたいかにも見事に美味しそうである。
 
   またこの章では京都柳桜園の玉露「鳳凰」とともに、「鑑真
   」茶なる一品が紹介されている。これは大いに気になった。
   というか、気になる。
 
 
   器店店主   藤本美亜子さん
 
 
   器は、お茶を楽しくしてくれる 小さいけれど大切なもの
 
 
   器店店主だけあって、たくさんの器が登場してきて楽しい。
   甘く煮たりんごを添えたのは、焙じ茶をミルクティーにした
   もの。意外においしくご実家でちょっとした流行になったそ
   う。
 
 
   アーティスト   前川秀樹・千恵さん
 
 
   表現する喜びに満ちた家で過ごす、いつものお茶の時間
 
 
   朝は、温かいチコリコーヒーだという。どんなお味だろう。
 
 
      長谷園7代目当主   長谷優磁さん
 
 
   お茶は次の仕事に向かうために ほっとする時間です
 
   季節は違うけれども、小春日和の陽だまりになっている旧家
   の縁側でご夫婦でお茶を上がっている姿に目が惹かれた。
 
   自分の手でお茶を焙じてすぐにいれるという、まさしく至福
   の時ではないか。
 
   
   ギャラリー・オーナー   山本忠臣さん
 
 
   1杯の深煎りコーヒーで 自分に落ち着きを取り戻す時間
 
 
   こうくれば、コーヒーだけかと思うが、さにあらず。
 
   滋賀朝宮茶の焙じ茶に伊賀市内の和菓子工房まっちんの本わ
   らび餅を添えて。朝宮茶が美味しいのはのるまんじいがよく
   知っていて、今でもいただきたい茶処の1つ。この本わらび
   餅の何と美味しそうなこと。ぷるんぷるんなんだろうな。
 
   
 
   ギャラリー・オーナー   中西ルミ子さん
 
 
   故郷、高知の豊かな恵みを 好きな器で自分らしく。
 
 
   高知山間部に伝承されるという碁石茶という珍しい発酵茶が
   あるという。そしてまた中西さんが愛飲しているというきし
   まめ茶も民間茶。畑の隅などに植えてある“きしまめ”とい
   う植物を枝ごと刈り、天日に干して煎ったものだそう。
 
   どちらも一度味わってみたくなった。
 
   結局、どれも捨て難くだらだらと書く始末になってしまった。
   それぐらい“お茶”にはそれぞれ魅力があるということ。み
   なさんにもふれていただきたく思う。
 
   巻末にいろいろおまけのようにお楽しみがついていてこれも
   便利でうれしいと思う。
 
   さらに、「渡邊かをる 男の茶会」なる男4人の対談が楽し
   い。読むべし(笑)。
 
 
   一般向け。お茶好きな方にはたまらない1冊だと思う。これ
   また身近に置いといて飽かず眺めるのがよかろう。みなさん
   にご一読をぜひにとお薦めしたい。   
 
 
 
 
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        ホッとしたい時の
 
   
 
 
 
 
           ゆとりのお茶・至福のお茶
 
 
 
 
     
 
 
 
                  メイプル特別編集      
   
 
         
      
            2006年6月 初版 集英社刊
             
 
 
 
            集英社のホームページは
 
 
               http://www.shueisha.co.jp/
       
   
 
   
   ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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「手みやげを買いに 【関西篇】

  • 2015.04.10 Friday
  • 00:00
JUGEMテーマ:オススメの本


 
 
 
   【こんな一冊の本】
 
 
 
 
 
 
        手みやげを買いに 【関西篇】
 
 
 
 
 
   ==============================================================
                
 
 
   
 
   よそさまのお宅に伺おうするときに、ちょっとこう気の利い
   たものを持参したいと思う。
 
   もちろんのこと、用向きによって、その中身の軽重は自ずと
   決まってくるだろう。しかし、今回はそこまで肩ひじを張ら
   ず、ともかく自分がいただいたらきっと喜ぶに違いない、楽
   しくて美味しいものを相手の方に差し上げたい、そんな気持
   ちが起こるものを考えてみたいと思う。
 
   ここのところ、ドーンとした活字の塊を読む気になれないで
   いる。低気圧のせい、更年期が原因、と人はいう。そんな状
   態でこの前、ふらっと立ち寄った図書館で目についたのが本
   書だった。白地のしゃれた容器に収まったチーズケーキが「
   これでもか」とばかりに視界に入ってきたのだ。
 
   「読んで、よんで」「手に取って」
 
   そういっているような(かなりの妄想だが)。
 
   表紙全体が白を基調に文字はすべて赤、つまりは紅白で、チ
   ーズケーキは美味しそうな茶色だった。
 
   隅っこの方に
 
 
   わざわざ、が楽しい、贈って幸せ 京阪神の手みやげ
 
 
   とまである。
 
   手許不如意になって、はや一昔が過ぎていこうとしている。
   そうともなれば、思うようにいかず人と会うのも億劫になり、
   今の体たらくであるが。
 
   それでも、相手の喜ぶ顔が見たくてと、うきうきと物を求め
   る心は未だにわかるつもりなので、本書を「贈る側」、そし
   て「贈られる側」から楽しんでみたいと思う。
 
      そうだ、あの人に贈ってみたい、そう思わせたら編集者の勝
   ちだな。
 
   まあ、勝ち負けの世界ではないが。
 
   「食は関西にあり」と言われるが、のるまんじいもそのよう
   に思うほうだ。
 
   なんて、七面倒くさい。何はともあれ楽しめばいいのだ。  
  
   まずは、いつものごとく、本書の章立てを確認してみよう。
 
 
 
         京都の手みやげ
 
 
         大阪の手みやげ
 
 
         神戸の手みやげ
 
 
         ちょっと遠くへ手みやげ旅
 
             
             長浜/滋賀
 
             ならまち/奈良
 
             明石/兵庫
 
 
         困った別 駅近の手みやげ
 
 
 
         その他 あれこれ
 
 
   途中からはのるまんじい風になっているので、悪しからず。
   つまりは紙面上カットがいくつかあるということ。ごめん
   なさい。
 
 
   さて。
 
   順を追ってみて、気に入ったものを書き出してみようか。
 
 
   京都の手みやげ
 
 
   いきなり目に飛び込んできたのが、なんと金平糖。
 
   それものるまんじいにとっては、初めて知るお店。
 
   川端四条にある『蒼穹』
 
   レトロな雰囲気のガラス製の容器に入った和三盆の黒糖の金
   平糖、いかにも先さまに喜ばれそうな佇まい。金平糖を楽し
   んだ後もまた違った楽しみ方ができそうに思う。
 
   掛紙もシンプルだけれど、おしゃれ。さすがだなと思う。エ
   コを考えると簡易包装にとなるが、こと和菓子を人に贈ると
   きは、掛紙も贅沢に贈り物の一部と考えてしまう。
 
   女性に好まれそうな一品だ。
 
 
   ああ、これはもう違反でしょ。そう言いたくなったのが、『
   茶香房 長竹の抹茶大福』四条河原町にある。
 
 
       千利休も舌を巻く
 
       食べる薄茶
 
 
   キャッチコピーの踊ること、おどること。
 
   大福大好き人間ののるまんじいのこと、2つに割ったそこに
   現れた色鮮やかな抹茶あんに食指をそそられる。これが、40
   年ほど前からあるコーヒーのない喫茶店「はやしや」でいた
   だけるというのだから。まずは味見ということで――。
 
   ここの掛紙もよろしいなあ。
 
   そして。
 
 
   待ってました!
 
   表紙のな、なんと。チーズケーキでなくてカステラだった!
 
   平成カステラ維新とある。
 
 
    然花抄院の「然」かすてら    烏丸御池
 
   が、それ。
 
   本文の紹介をちょっとお借りして。
 
   波形の紙の器が、花のようなデザインで愛らしい。
 
 
   百聞は一見に如かずでっせ。
 
   この器の蓋がされた装いもまたよい。縁が波形で少し平ため
   に上からすぽっとかぶさり、細長い短冊状の紙を下から回し、
   ひもをてっぺんで結んである。この結び方がまたいいのだ。
 
   味は――。食べてみるしかないだろう。はまるだろうな、き
   っと。
 
   こちらも茶寮〔Zen Cafe〕を併設しており、日本茶とともに
   楽しめるのだって。
 
   本書、中表紙(こんなことばないかもしれないが、何となく
   分かっていただけそうで)を飾る、店頭ののれん。白地にま
   ごうことなき「然」の墨色一字。いかにも京都の店らしく感
   じがいい。
 
   「然」って、こういう字だったんだなと、改めて思わされる。
 
   のれんに、はまったことのあるのるまんじいにとっては、如
   何にも「目のご馳走」だった。
 
   ここで、この中身とろっとしたカステラを贈ってみたい、あ
   の人にと。よろこぶ人の顔がみたくって――
 
   何かのCMだったかも知れないが、突然
 
 
 
       よろこぶ人の顔がみたくって――
    
 
   が、浮かんできたのだった。あの方がよかろうと。
 
 
     北郎のお豆の旅   祇園
 
 
   湯葉の佃煮だと言うのがいかにも京都らしく、湯葉の生みの
   親“豆”が湯葉となって、旅を続けるうちに、椎茸、実山椒、
   ちりめんじゃこと出逢う。だから、「お豆の旅」。名付け親
   はお店の常連さんだった松竹新喜劇の藤山寛美氏だという。
   やはり、センスがいいなあ。
 
   
   渋いけど、絶対これおいしいよ、きっと。と挙げたのが
 
 
 
     ふるさわのきざみすぐき   北山
 
 
   「ここの漬物がなくなったら困る」と京都の某有名料理人を
   して言わしめた味だそうである。のるまんじいは大のすぐき
   ファンだから、こんなのお土産にいただいたらさぞかしうれ
   しいに違いない。思わずにまっと――。
 
   京都は村山造酢店の「千鳥酢」を始めとして、酢が美味い土
   地柄かも知れない。そんな中から
 
 
     林孝太郎造酢の自家製ピクルス   鞍馬口
 
 
   なんか如何だろう。
 
   正式名称は「お酢屋がつくった、野菜の美味しさが伝わる、
   はんなりとしたピクルスです」だそうだ。
 
   野菜の歯ごたえ、そして味を活かし、酢にむせない優しいピ
   クルス。そんなのを食してみたい。おとなの味が分かるあの
   人に持って参じたい。
 
     
   大阪の手みやげ
 
 
   ああ、もうダメ!
 
   と、のるまんじいを言わしめたのが、
 
   
      旭亭の山椒ちりめん    西区南堀江
 
 
   いくらでもごはんが進んでしまいそうな予感。写真を見てい
   るだけで山椒の匂いが立ってきて、唾がたまってくる。白ご
   飯によし、そのまま茶漬けに或いは湯漬けにしてもよし。お
   にぎりもいいなあ。
 
   こりゃあ、たまらん。
 
 
 
   神戸の手みやげ
 
 
   これを最後にしよう。
 
   キャッチコピーは
 
 
      この肉汁、危険につき
 
 
       竹園のミンチカツ    芦屋
 
 
   このミンチカツ、アブナイ度指数は振り切り寸前。
 
   これまた、百聞は一見に如かずと逃げたろ。
 
   どちらかといえば、庶民的なジャガイモいっぱいの“コロッ
   ケ”に軍配を上げたがるのるまんじいだけれども、この“ミ
   ンチカツ”にはぐうの音も出なかった。写真を見た瞬間、切
   り口からあふれ出す肉汁の多さにそのすべてを老いた脳に妄
   想を仕掛けてくるではないか。ここはソース、それも関西に
   本拠地を置く所謂地場のソースで勝負を決めたいところだ。
 
   京都で、スペースを取り過ぎ、阪神に割けなかったのは申し
   訳ないが、この雑誌の編集部の力たるやそんなものではない。
 
   それから。奈良が「ならまち」だけであったのがさびしい。
   よく奈良にうまいものなしと聞くけれど、これは一種の都市
   伝説みたいなもので、そんなこたあない。美味いもの、たあ
   んとあって、というところを取り上げてほしかったな。
 
   閑話休題。
 
   のるまんじい、この1冊は身近に置いて楽しみたいと思うの
   だ。
 
   上方の食文化に関心がおありのみなさんには限りなくお薦め
   の1冊だ。  
 
   一般向け。特に京都大好き人間のみなさんには一読をお薦めし
   たい。      
 
   
 
 
  ==============================================================
     
 
 
 
 
     川端四条にある『蒼穹』
 
 
 
      
http://www.soukyu.jp/item.html
 
 
 
 
 
     『然花抄院』です   烏丸御池
 
 
 
       
http://www.zen-kashoin.com/muromachistore/
 
 
 
    『林孝太郎造酢』は  鞍馬口
 
 
 
 
     
http://koutarou-su.com/index.html
 
 
 
          『竹園』です     芦屋
 
      
 
      
http://www.takezono.co.jp/shop/shop_hontakezono.html
 
 
 
 
 
   ==============================================================
 
 
 
 
 
       手みやげを買いに 【関西篇】
 
 
 
   
 
         
      
          2011年4月 初版 京阪神エルマガジン社刊
             
 
 
 
           京阪神エルマガジン社のホームページは
 
 
 
           
http://lmaga.jp/corp/
     
   
 
   
   ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
   ==============================================================

 

「長谷園『かまどさん』の美味レシピ ほっこり土鍋ごはん」

  • 2014.04.06 Sunday
  • 19:11
JUGEMテーマ:グルメ
JUGEMテーマ:オススメの本 

 

 

 

 【こんな一冊の本】

 

  
 

  長谷園「かまどさん」の美味レシピ

 

 

          

          ほっこり土鍋ごはん

 

 

   

 

 

               伊賀焼窯元 長谷園/著

 

 

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  飽くことのないない食欲の成せる業のせいなのか、この手
  本
につい目が行って、我知らず手に取りそしてにまにまして
  いる。


  図書館での話である。

  
傍から見れば薄気味悪いおっさんと映っているに違いない。

  
要はまた“食いもの”に関連した本のご紹介となる(笑)。

 

  いや、本書の表紙と裏表紙が何といっても、悪いのだ(笑)
  !

 

  何が悪いって?そこはみなさんにも表紙をぜひご一覧いた
  き
たい。さすれば、納得いただけるであろう。「悪い」の意
  味が。  

 

  年季の入った一枚板からできた卓の上にさりげなく置かれた
  黒
釉の土鍋。蛇の目傘のように釉薬がかかっていない部分は
  地色
がコントラスを描く。

 

  この黒い土鍋こそが「かまどさん」なのである。その中に
  炊き立てのそれこそほっこりとした白米に彩を兼ねた
粒の
  オリーブの実とそして一葉のローリエ。さらには…。

 

  この写真の撮り方は編集者の“手”。いかにも「オリーブ
  は
ん」が目立つようにとの配慮。これもまたにまにましてし
  まう。

 

  分かっていながら、その“手”にまんまと乗る、のるまん
  い。
あっ、これ、しゃれじゃない――。と、胸中で手を左右
  に振る。


  土鍋で炊いたごはん――。

 

  これが如何ほどうまいものか、のるまんじいは分かってい
  つ
もりだ。もう大分前のことだが、土鍋で飯を炊くのにはま
  っていた者
があって、よくお相伴に与ったものだった。


  白米が「立つ」とか、つやつやと輝くとかいうけれども、
  手に手を加えずとも、それだけでともかく「美味い」の
だ。
  口に
入れれば、飯本来の匂い、甘みがいっぱいに広がり、噛
  み締め
るほどにもっと味わい深くなるのだった。それがたと
  え、魚沼
産コシヒカリでなくてもだった。それは、冷ご飯と
  なってもま
た別の味わいを与えてくれた。土鍋が陶器ででき
  た自然素材の
器で、呼吸しているからに違いなかった。あの
  侘しい独特で“イヤな”臭気など存在しなか
った。

 

  ただ、この土鍋の所有者は、残念なことにある時からガス
  全
く使わなくなってしまい、どこかの隅でそれこそ土鍋は無
  聊をかこっているに相違ない。だからといって、のる
まんじ
  いがその“土鍋くん”を譲り受けて再び日の目を見
せてやる
  とはならない。何しろ、そち
らのセンスは皆無といっていい。

  
そんな御託はどうでもいいのである。

 

   

         基本の白米の炊き方

          

         玄米の炊き方


         
白がゆの炊き方


  
写真を見ながら、そういえばこの頃玄米を食べてないなあと。
  
れもまたはまるとどこまでもいってしまうのだけど
…。そして、
  粥
の旨さを語り出せば、この紙面(紙ではないが小さいことは気
  に
しない、気にしない)では不足である。また、別の機会に(笑)。
  
ああ、美味い茶粥が食べたい!

 

 

      第1章 毎日食べたい、デイリーごはん

 

   

           

           しょうがごはん


  
しょうが“Myブーム”にあって、これはぜひとも食してみたい。
  
「Myブーム」、多いのである(笑)。

 

         

           じゃこごはん
 

   
おじゃこも大好物。これも美味そうだな。
 
 
 

           干物と梅干のごはん


  
茗荷、大葉、胡麻をあしらいに使っていて、きっと胃に優し
  い
だろうな。
 
 
           ひじきと大豆の発酵玄米ごはん


  
豆は身体にいい。ひじきと玄米合うだろう。 
 
 
  「土鍋でおかずも!」と。
 
  土鍋はご飯だけを炊くものに非ず。確かにそうだ。京都七条に
  
ある「わらじや」のうぞうすいは、平たい、間違いがなければ
  店オリジナルの土鍋で供される筈だ。ランチにあの値はちょ

  と、と敷居が高く感じるのるまんじいは未訪の店である。

 
       
           
           ふっくら花豆煮


  
ふっくら、つやつや。土鍋の蓄熱力をいかすと、火加減、火の
  
番いらずでじょうずにお豆が煮えます。と、ある。
 
 
           おはぎ
 
 
  粒あんももち米も土鍋で炊くおはぎ。野趣に富んだ感じだ。熱
  の焙じ茶でいただきたいものだ。そういえば、伊賀近辺はお
茶の
  産地でもある。

 
 
 
      第2章 ワイワイ食べたい、もてなしごはん
 
    
 
           さくらごはん


  
お呼びした友に供すれば、丁度、今頃ぴったり。さくらの花
  持つ匂いとともにほんのり塩味がして、「ああ、春だなあ
」と
  感じていただけたら。

 
 
           たこごはん
 
 
  ああ、これ、美味いよねえ。食べたいなあ!ぶつぶつと大き

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「絶滅寸前。在来種の蕎麦 自遊人 2010年 9月号」

  • 2013.08.21 Wednesday
  • 00:07
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  【こんな一冊の本】

 

 

    自遊人 2010年 9月号

 

 
 

          絶滅寸前。在来種の蕎麦                       

                         
   ================================================
=======



 

  

  こんな雑誌と出会ってしまいました!

 

  と、書いたのはもちろん2010年の夏のことでした。

 

  いつも立ち寄る書店の本棚に置かれていたのですが、表紙の
  写
真の美しさに思わず手を伸ばしてしまいました。

 

  もう、雑誌はこうあるべきだというような「撮り」です。

 

  削っただけのような木目の座卓に乗せられていたのは、手付
  き
のざるにたった今水に潜らせたばかりというような青々と
  した
朴葉を敷いたその上に盛られた蕎麦でした。しかも心憎
  いのは、
ちょっと手繰れば、あっという間に終わってしまう
  量です。手前には、枝つき
の竹の箸置に細く長い箸、蕎麦の
  むこうには蕎麦猪口と薬味皿
が添えられています。

 

  庭先なのでしょう、草と庭石が見てとれます。清涼感が漂い
  ま
す。

 

  これだけで、ウッホ、ウッホと言うのはさすがにのるまんじ
  いぐ
らいでしょうか(笑)。

 

  
  よくもまあ考えられているなあという1枚のように思います。

 

  さて、内容ですが(笑)。

 

  どうやら、ここ10年ぐらい、お蕎麦大好きの人たちの間で、

  「ザイライシュノソバ」ということばが呪文のように交わさ
  れ
ているというのです。

 

  この「在来種の蕎麦」ということばは、アリババが持ってい
  た
あの「魔法のランプ」のように、めっちゃ旨いお蕎麦を呼
  び出
す秘密の呪文だったと伝統食文化研究家の片山虎之介さ
  んは書
いておられます。

 

  「なに?在来種だって?なんじゃそりゃ?」ってなりません
  ?

 

  今、私たちが口にしている殆どの蕎麦は、1944(昭和19)年に
  世に送
り出された、「信濃1号」という品種改良されたもの
  らしいん
です。知らず知らずのうちにそういう蕎麦の味に慣
  れ親しんで
きた訳です。

 

  「在来種」の旨さは、そんなもんじゃなく、違うのだそうで
  す。

 

  それじゃあ、食べてみたいとなるのが、人情じゃないですか。

  ところが、生産量が少なくて、希少だそうで。

 

  だからこそ、「食べたい!」のであります。

 

  そこで、本誌では、「宝石」のような蕎麦を提供している店
  を
紹介している訳です。東京4件、京都2軒、大阪1軒を始
  めと
して日本各地から取り上げています。 

 

  「蕎麦大好きなあなた」はこの本、もうお手にされました?
  ぜ
ひ1度ごらんになってみてください。なにしろ、25日に
  はも
う次号が書棚に並んでいるでしょうから、まだでしたら、
  お早
めに。

 

  もちろん蕎麦を特集した雑誌はどんどん世に送り出されてい
  ま
す。でも、なかなかこれだけの1冊、見つかりそうで見つ
  かり
ません。

 

  のるまんじい、京都・紫野の「かね井」、京都・上賀茂の「
  じ
ん六」、大阪・枚方の「天笑」の3軒、しっかりチェック
  しち
ゃいましたよ。奈良市にある「玄」を始めとして、今、
  関西の
蕎麦屋から目が離せないそうですね。

 

  いつかはまた行きたい京都と奈良。

 

  大徳寺と今宮さんにお参りしたら、「かね井」に立ち寄って。

  上賀茂神社に伺うなら、すぐきのなり田さんと「じん六」を
  組
み入れて。枚方は連れて行ってくれそうな方がいるから、
  「天笑
」も行けそう。「玄」はなかなか行きにくくて。でも
  ……。

 

  妄想は限りなく広がっていくのでした。

 

  その妄想の末、自称「蕎麦好き」という例の小悪魔クンにメ
  ール
したのでした(笑)。あやつもなかなか大人の舌をして
  おりまして、いつだったか
江古田にあります「手打ち蕎麦じ
  ゆうさん」に一緒したことがあり
ます。蕎麦を手繰る少年っ
  て絵になりますね。

  
ともかく。蕎麦がお嫌いでないみなさん向きです。 

 

 

  =======================================================



    

 新江古田じゆうさん
 

    http://chibiyukarin.blog4.fc2.com/blog-entry-2652.html


     


   京都 紫野 かね井

 

 http://chibiyukarin.blog4.fc2.com/blog-entry-887.html

 

 

 京都 上賀茂 じん六

 

 

 http://chibiyukarin.blog4.fc2.com/blog-entry-883.html

 

 

 以上は「つれづれ蕎麦」というブログです。

 

 新江古田の「じゆうさん」は7月19日の記事です。
   
よく訪ねさせていただいています。



   そば切り 天笑 は枚方駅近くです。

 

  http://blog.livedoor.jp/hime_flower/archives/51933315.html

 

 

   こちらは「Happy Diariy ココロノハナ」からです。

 

 

  最後に。奈良の玄を。

 

 http://haretaraiine1117.blog73.fc2.com/blog-entry-52.html

 

  「晴れたらいいねっ!」というブログです。

 

 

      
      ================================================
=======

 

 

 

     自遊人 2010年 9月号

 

 

         「絶滅寸前。在来種の蕎麦」

 

 

 

             2010年7月     自遊人刊

             

 

      
                                        
自遊人のホームページは

 

                   http://www.jiyujin.co.jp/

    

 

 

   ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

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「うわっ、ふくらんだ!リンゴ、ブドウ、ジャガイモ、玄米・・・で 自家製天然酵母のパンづくり」

  • 2013.02.16 Saturday
  • 08:00
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     【こんな一冊の本】

   

 

 

 

   うわっ、ふくらんだ!

 

   リンゴ、ブドウ、ジャガイモ、玄米・・・で

 

   自家製天然酵母のパンづくり                        

 

 

 

 

            吉川佳江、自然食通信編集部/編  

            あおきひろえ/絵

  

  ================================================

  

 

 のるまんじいは、限りなき食いしんぼう。

 

 だが、それは生まれてこの方ずっと、ではない。

 

 信じられない話だろうだが、小さい頃は“小食”で、ひょろっ
 してガリの方だった。

 

 それが中学生も後半ぐらいになると、量を欲するようになり、体  
 重も増え出した。それから現在に至るまで「食べる」ことが
好き
 だ。ただ、中高生のころはともかく“量”中心だったもの
が、20
 代半ばから、「美味しいもの」を食べたいと変化してい
った。

 

 その「美味しいもの」も広範囲で、有名なレストランや料亭で
 事をしてみたいといったことから、立ち食いや屋台、旅先の
何気
 ない和菓子を食べたいに至るまで種々雑多だ。

 

 それが。

 

 愚息が生まれて、そやつがアトピーや喘息の症状を出し苦しむ
 を見ていて注目したのが、“自然食品”と呼ばれるものだっ
た。
 「ポランの広場」、「MOA」や「大地を守る会」を知っ
たのも
 その頃のこと。生協の取り組みに関心を持ち出したのも、
時を同
 じくした。  

 

 丁度その頃、『自然食通信』とうコンパクトな雑誌があった。
 もしろかった。のるまんじいにとって目新しい情報満載の大
事な
 雑誌になり、毎号出版されるのが楽しみだった。惜しいか
な現在
 は休刊になっているし、これに代わるものを知らない。

 

 その雑誌の中で、天然酵母を使ったパン作りの記事が掲載され、

 おもしろいなあと思っていた。

 

 のるまんじいはパンもまた好きなもの。

 

 どこのスーパーにでもあるような大手のメーカーのふわっとし
 食パン、菓子パンも好き。昔は薄切りのパンをトーストした
もの
 が断然好みだったが、今は厚切りのそれを支持する
()
具のい
 っぱいつまったサンドウィッチや調理パンにも目がいく。

 

 その一方で、今回ご紹介するような天然酵母のどっしりした味
 いのものも好んでいる。

   

 そんなのるまんじいの周りから、実際に作ってみたいという“
 志”が現れた。

 

 有り難いかな、雑誌記事をまとめて、1冊の本ができ上がった
 いう情報もあり早速本書を手に入れ、「さあ、やるぞ」とい
う次
 第になったのだった。

 

 まずは、この題名を見ていただきたい。昨今、やたら題名の長
 本が出回る中、どうこの長さ!

 

 

   うわっ、ふくらんだ!

 

   リンゴ、ブドウ、ジャガイモ、玄米・・・で

 

   自家製天然酵母のパンづくり

 

 そのままっちゃあ、そのままなんだけど()。長い!

 

 表紙カバーだが、黄色地がまぶしい中に、おおきひろえさんの
 のぼのした絵がいい。パン生地をとうちゃんと子どもと一緒
に踏
 んでいる。女性がバケットを片手に、もう一方にはりんご
が入っ
 た籠を持って。

 

 では、中に入ってみよう。

 

 「ようこそ自家製酵母パンの世界へ」

 

 ここでは、こんなことが書いてある。

 

 パンが焼き上がったときのいい匂い。

 

 そんなパンの焼き上がる匂いが、使っている酵母によってそれ
 れ違うことに気づいたのは、初めて自分で起こした果実種の
パン
 を焼いてみたとき。

 

 ゆっくり、のんびりが基調の自家製酵母が発酵するテンポを、
 なたの暮らしの時間に引き寄せて、キッチンで、そしてアウ
トド
 アで、あなたらしいパンづくりを試してみてください。

 

 なるほどな、と思わない?

 

 本書の章立ては次のようになっている。

 

 

 機ゼ家製酵母パンづくり一日体験入門

 

 レーズン酵母で『木のひげ』流カンパーニュを焼いてみよう

 

 供ナ襪蕕靴帽腓錣擦謄轡鵐廛襪縫薀チンに・・・

 

 アスナロの一枚板で干しブドウ酵母をこねる

 

 移り住んだ佐渡で干し柿酵母も成功!

   

 海を見はらすハラッパ小屋暮らし 焚火で焼く野苺酵母パン

   

 故郷オランダの味を再現 小麦粉と水だけから作るシンプル酵母

         

 乱暴に扱っても大丈夫 管理が簡単玄米酵母

 

 小麦酵母を週一回継ぎ育てて自家製小麦で農的パン

 

 天然酵母に魅せられてわが家は小さなパン工房

 

 ご飯を炊くようにパン焼き 同じ酵母でもそれぞれの味

  

 焼きものの里で楽しむドラム缶パン

 

 掘ゼ家製酵母パンをおいしく食べる・楽しく作る

 

 検チ換饉家製酵母パン工房&パン屋さん

 

 これだけでも、わくわくしてきちゃう!

 

 さて。

 

 のるまんじいが体験したのは、レーズンで酵母を育てる方法だ
 た。

 

 本書では。レーズン200gと、それの倍ぐらいのぬるま湯を密閉
 器に入れ、よく振ってから暖かいところに静置する。1日1
回ガ
 ス抜きを。1週間ぐらいでレーズンが浮き、泡がプクプク
出てく
 る。蓋を開ける時、プシュと音がしてアルコール臭がす
るような
 ら成功!と書いてある。

 

 酵母が生きているなあと実感しながらの1週間だった。挿絵に
 あったが、「おーい、がんばっているか、頼むで!」と応援
した
 くなった。

 

 小麦粉は、北海道江別産のハルユタカがいいとあった。

 

 結果は……。まあまあのできだった、としておこう。まあまあ
 できだけれど、そこには格別の味わいがあったことを記して
おき
 たい。

 
本書の中に、「ジンワリ焼いたハチミツパン――ドイツでの生
 体験」という興味深い記事があった。

 

 ドイツではライ麦がたくさん入った黒パンが有名だ。日本人に
 あの酸味が「苦手」という方も少なくない。

 

 そのドイツのミュンヘン郊外にあるレーベンス・ゲマインシャ
 ト(生活共同体)では、石窯を使ってのパンづくりがされて
いた
 そうだ。農地
26ha、野菜畑40a、そこには障害を持った青
年たち
 と市民兵役の(徴兵に行かないで施設や乳児院で働く)
青年や実
 習生など約
60名が、農業、酪農、手工芸などをして働
いていた。

 

 ハチミツパンは1回に自家製の材料20圓鮖箸Α

 

 夕方、石臼で粉を挽き出す。

 

 全粒粉にひいた小麦粉、ライ麦、お湯で溶いたハチミツ、ミル
 を混ぜ合わせ、こねる。暖かい部屋で1晩寝かせる。

 

 翌朝、残しておいた粉とスパイス、塩を入れよくこねる。その後、
 さらに7時間寝かせる。

 

 昼過ぎに石窯に火を入れ、夕方生地を焼き始める。石の壁に残
 たやわらかい熱と燠(おき)とでジンワリと焼く。焼き上が
りは
 夜。

 

 「パンづくりは重労働。だからみんな本当に感謝しながらきれ
 に食べていた」

 

 のるまんじいが要約すると、何とも味気なくなるなあ。そこの
 ころはご容赦願いたい。なお、この部分は
1988(昭和63)年の
『自
 然食通信』の「イベント報告」にあったものだそうだ。

 

 堅実な国民性のドイツのことだから、今でもスタイルを変える
 となく同じようにパンを焼き続けていることだろう。

 

 う〜ん、のるまんじいもこのレーベンス・ゲマインシャフトを
 れて、そこで焼かれるパンを食してみたいものだ。

 

 また。

 

 コミック好きののるまんじいだったから、うえやまとちさんの
 クッキングパパ』を読んでいて、そこで紹介されていた「楽
健寺
 」の天然酵母にも関心があった。

 

 パンはやっぱり大工場で作るだけではなく、自宅で酵母の息遣
 を聞きながら作るのがいいなあと改めて思った。

 

 そんなこんなで、のるまんじいは個性的なごっついパンが好き。

 

 もし、自分の家で焼かないならば、真っ当なパンづくりをして
 る店を身近で探せば、いいだろう。たとえなかったとしても
心配
 はご無用。近ごろでは、通信販売で自宅に送ってくれると
ころも
 増えた。

 

 たとえば。

 

 国立市にある「タルムリエ」。ここのパンははまったら、ずっ
 食べたくなる。どれもずっしりとした重さ。特にレーズンカ
ンパ
 ーニュが好き。小麦粉は、南部地粉、農林
61(無農薬)。
塩は、天
 塩を使用。
バターなどの油脂類、卵、牛乳、添加物
は一切使って
 いないそうだ。
楽健寺のパンも扱っている。

 

 埼玉県北本市にある「ノヴァ」が天然酵母のパンの販売を中止し、
 花小金井丸十の天然酵母パンも小売りをしなくなったよう
だ。

 

 少しばかり“天然酵母のパン”から遠ざかっていたら、随分と
 の世界が様変わりしているようで驚いている。

 

 それでも「どっしりとした天然酵母のパン」を食べたければ、
 うにかしなきゃ、ね。今、のるまんじいが注目しているのが、

 海道の長沼町にある「メノヴィレッジ長沼」なのだが、そこ
のパ
 ンを掲載したブログがあったのが、めちゃくちゃ美味しそ
うなの
 だ。ドライフルーツとナッツが入った、ライ麦粉&ライ
麦酵母使
 用の豪華なパン。それだけで関心を持たれた方は探し
てみていた
 だきたい。

   

 まだ、本格的な春のころには遠いいけれど、もう少し暖かくな
 たら、手づくりパンに取り組むのも楽しいだろうと思う。

 

 一般向け。興味ある方にはもってこいの1冊だと思う。夏休み
 由研究にも使えるだろう。

 


  
================================================

 

 

 

      ポランの広場 東京のホームページです

 

      http://www.polano.org/

 

 

      木のひげのホームページです

 

      http://www.din.or.jp/~kinohige/

 

 

      タルムリエですが

 

      http://tabelog.com/tokyo/A1325/A132503/13061652/dtlrvwlst/4502566/

       

 

      ノヴァは今、こんなことしています

 

      http://www.nova-organic.co.jp/

 

      

  ================================================

 

 

 

    うわっ、ふくらんだ!

 

    リンゴ、ブドウ、ジャガイモ、玄米・・・で

 

    自家製天然酵母のパンづくり                        

 

 

 

 

            吉川佳江、自然食通信編集部/編  

            あおきひろえ/絵

 

 

          1996年10月 初版 自然食通信社刊

          1999年 3月 13

 

 

            自然食通信社のホームページは

 

      http://www.amarans.net/

     

   

 

 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 
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「紳士の食卓」

  • 2013.01.05 Saturday
  • 08:17
JUGEMテーマ:オススメの本

 

  

 

  【こんな一冊の本】

 

 

 

 

         紳士の食卓

 

 

 

                 板坂 元/著

 

 

    
  ===============================================

 

   

 

   

 小学館から発行されている雑誌に「サライ」がある。

 

 この雑誌。

 

 「わが国初の大人の生活誌」として登場してから、すでに20
 という時を刻んできた。ご存知のようにシニア向け雑誌の魁
であ
 る。

 

 手ごろな価格でありながら、なかなか充実した内容が登場し、
 いつい手がのびるのだが、そんな「サライ」に以前、『紳士の

 儀』として掲載されていたものをまとめたのが、きょうのこ
の1
 冊である。

 

 紳士――

 

 このことばはのるまんじいにとって、どうも縁のなさそうなこ
 ばだし、また、近ごろとんと耳にしなくなったことばの1つ
のよ
 うに思っていたら、いやいやそれはとんだ誤解で、「紳士」
とい
 うことばが題につく本が多く出版されているようである。

 

 山家育ちののるまんじいゆえ、そうなりたいと今でも憧れを持つ
 こともる。
それが、うっかりすると“紳士”の猿真似よろしく火
 傷を負い
かねないからたまったものではない。

 

 よって、このことばに下手に近寄らぬようにしている。いるのだ
 が、1年ぐらい前のある日、本書『紳士の食卓』を持って
いるか
 否かをわが文章修業の師匠から尋ねられたことがあった。
何気に
 「否」と答えたところ、「では」といただいてしまったの
だ。

 

 恐縮しながらも、「まあ、いただいてしまえば、こっちのもの
 とばかりに、早速にページを繰りながら、さも自身で買い求
めた
 ようにはしゃいでいる始末である。

 

 やはり、「紳士」にはなれない(苦笑)。

 

 おもしろい。確かにこれは“おもしろい”。著者があの板坂元
 んなのだから間違いはないいし、今回は写真もたっぷり載っ
てい
 て、視覚的にも十分に味わうことができる。


 まずは、この表紙写真に目を奪われる。よく見れば、醤油さし
 数々である。

 

 ガラスあり、陶磁器あり、それも丸あり、角あり、はたまた狸
 り、つづらを背負った熊あり、大黒天あり、逸品ものあり、
景品
 ありといやはやなんともにぎやかである。その中に秩序あ
りとな
 かなかである。

 

 実は、のるまんじい、この“醤油さし”、いささか苦手である。
 
醤油を注いだ後のあの色のあの情けなげな液垂れがどうも好き
 はない。うまく注げないのを棚に上げているのだが、口のと
ころ
 から筋になっているのがみっともなく思え、だめなのであ
る。

 

 不器用なのるまんじいのことゆえ、「あ〜あ、やっちゃったあ〜
 」、と思うより早く周りから冷たい視
線が注がれる。だから、使
 わない。写真でこうやって見るのは美
しいと思うのだが、使わな
 い。

 
板坂さんはこの“醤油さし”もコレクションなさっていたのだ
 う。

 

 そんな板坂さん、長崎料理の茶碗蒸しで有名な銀座の「吉宗(よ
 っそう)」で食事をした際に、店の醤油さしがなんと
も味があっ
 たので、もらい受けたそうだ。

 

 小学生のころを長崎で過ごした思い出がその醤油さしを通して
 みがえってきたのだと書かれておられる。

 

 たかが“醤油さし”ということなかれ。ちょっと目を凝らせば、
 
おもしろいものが転がっているではないかと。

 

 こだわりを持てば、そこには新しく深い世界が広がっているだ
 うと。

 

 「紳士たるもの、こだわりを持つべし」と書かれる。

 

 であるなら、そのようにいくつか見ていくことにしようか。

 

 紅茶

 

 1773(安永2)年に、かのボストン茶会事件は起こった訳だが、
 
あの事件はアメリカ合衆国独立の引き金になった1つであるとい
 
うことはなんとなく覚えている(年号を覚えるのが、からきし駄
 
目でとても無理だけれども)。まあ、そんな事件があったからか
 ど
うかは定かではないが、アメリカでのティとコーヒーの消費量
 
比は板坂さんが原稿を執筆当時でさえ、1対7なのだそうである。

 

 “憎きもの、汝の名は紅茶なり”なんちゃって()

 

 このことだけでも随分と興味深い。

 

 それに対してイギリス人は無類の紅茶好きはそれほど変わって
 ないようだ。と、思っていたら、そのイギリスで、今、新大陸生
 まれの緑色がト
レードマークのあのコーヒ−チェーンが若者たち
 から支持を受けて
いるそうだ。ティは“ダサい飲みもの”と呼ば
 れていると聞い
ているので、いささか不安ではあるのだけどね。

 

 紅茶と言えば、かのリプトンの黄色の包みが我々には親しみ深
 が、あの包みの色、金・銀・黒・緑・白があり、値段のラン
ク付
 けがされているんだとか。思わず、「へぇ〜」。じゃあ、あ
の“
 黄色の包みは如何に?”

 

 本書ではまだ取っ手がついていない古い形の、まるで煎茶々碗
 ようなカップをモノクロで紹介しているのだが、それがオラ
ンダ
 の画家フェルメールの故郷のデルフト製だとある。まことに珍し
 いもので、そこに紅
茶が貴重だったころとカップの変遷がしのば
 れる。

 

 現代のイギリス人たちは気取らずに大ぶりなマグカップでティ
 を楽しむらしい。のるまんじいはそれもいいが、やはりティ
ーカ
 ップで楽しむのもいいなあと思うのだ。ティーポットにあ
る紅茶
 だったら、ティーコージ―を被せておけば結構いつまで
も温かい
 し。手づくりのティーコージ―なんかににこだわりを
持つのもい
 いんじゃないかなあ。

 

 それに比して

 

 ココア――では、

 

 19世紀ヴィクトリア朝全盛期のそれは美しく優雅なココアカッ
 が載っている。

 

   はてしなき議論の後の

   冷めたるココアのひと匙を啜りて、

   そのうすにがき舌触りに、

   われは知る、テロリストの

   かなしき、かなしき心を。

 

             (石川啄木『悲しき玩具』)

 

 

 啄木から芥川龍之介というメニューは中学校時代(旧制)のハシ
 カとい
うか通過儀礼のようなものだったと板坂さんは語る。そう
 いう
ハシカのようなものを後年、男子御三家の武蔵中で教鞭を取
 ら
れた時に当時の生徒たちに伝えていかれたのだろう。

 

 啄木のココアの感じには社会主義とかテロリズムの汗臭いイメ
 ジがつきまとう。

 

 そのココアが17世紀あたりのヨーロッパでは、圧倒的人気を博
 ていたという。

 

 ゲーテも「一杯のココアを飲むと、1日の旅が楽にできる」と
 しているそうだ。

 

 のるまんじいもココアはミルクたっぷり、砂糖入りが大好きで
 ま〜にだけれど飲みたくなることがある。こちらはお気に入
りの
 マグカップでね。

 

 いやいやそれだけではない。真夏のくそ暑い日、持つのも躊躇
 ぐらいに冷やしたグラスのアイスココアを求める
こともある。こ
 ちらは喫茶店でないとだめかな。

 

 そのほかに、「お茶漬けの味」「燗鍋」「五色の酒」「重箱」
 煎茶」「ナプキンリング」「バター・パット」「ピュ―タ―
」な
 ど珠玉の文章が美しい写真と共に紹介されている。

 

 本書の“うしろ書き”で、板坂さんは、アンティークを触ったり、
 料理
を味わったりしていることは、貴重な“徒労”かもしれない
 と
書く。そしてこの徒労には捨て難い楽しみと満足があると。生
 活の片隅に見出すものたちにはすばらしい雅趣が底流している。
 その味を反芻しながら楽しむ。と。

 ここで、「紳士の食卓」とは何かに答えが与えられたように思う。

 「徒労」だが、「無駄な骨折り」だと国語辞典にはある。板坂さ
 んが言うところの“徒労”なら、して見るに限る、大いにすべき
 だ、そう思うのだ。

 人生にまた1枚の襞が刻まれるに違いない。

 

 江戸文学に精通した板坂ワールドを探訪するにはもってこいの
 冊である。徒然なるまま、日ぐらし、本を繰れば、そこはか
とな
 く、とでもいった心地になれるのではないだろうか。

 

 雑学大すき、知的好奇心いっぱいの中学生以上に、シニア世代
 はもちろんご一読をお薦めさせていただきたい。

   

 

  
 ===============================================

 

 

 

         紳士の食卓

 

 

 

                 板坂 元/著

   

 

         

      

             1996年4月 初版 小学館刊

             

             

 

 

            小学館のホームページは

 

        http://www.shogakukan.co.jp/

 

       

 

  

  ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
 
================================================

 

「甘党ぶらぶら地図」

  • 2011.10.08 Saturday
  • 07:22
JUGEMテーマ:グルメ
JUGEMテーマ:オススメの本
 

 

 

 【こんな一冊の本】

 

 

 

 

  甘党ぶらぶら地図

 

 

  

 

 

               酒井 順子/著

 

  


 ===============================================   

 

   

  

 こんな写真を表紙に使うなんて、ルール違反だよ!なんちゃって、 
 ここにはルールなんかそもそも存在しな
いのだけれど。

 

 白地の長角皿に、粒あんをこれでもかというぐらいたっぷり乗
 た草だんごとこれまた琥珀色というのかいい色具合のみたら
しが
 2串ずつ交互に並んでいる。そして左隅には心憎いばかり
の余白
 を残して。バックはシンプルに白で決めている。

 

 やっぱりダメ!左党が見たら、思わずゲゲッと悪態の1つもつ
 たくなるだろうけど。甘党には目の毒だ。本を開く前にまず
団子
 を買いに走りたくなるだろうから
()

 

 本書は「眠り鉄」を自称する酒井さんが足でかせいできた庶民
 な「甘いもの」のおもしろい記事でいっぱいだ。なお「眠り
鉄」
 についてだが、本書には出てこない。酒井さんが「鉄子」
を発揮
 する記事はまたの機会に紹介するつもりでいる。それま
でしばし
 お待ち願いたい。

 

 さて。

 

 甘味屋さんは女の居酒屋である――こう筆者は言う。

 

 老若“女”達は、甘味屋で女だけの喜びに深く浸っている。そ
 は、家でも仕事場でも決して得られない安心感が漂う、女子
たち
 のオアシスだと。

 

 まことに愉快な考察だが、甘党のおっさんからすれば、故にこ
 いうところへ狭い肩身をより狭くしながら、“おのこ”が突
入し
 ていかなければならないということも忘れないでいただき
たいと
 思うのだ
()

 

 「ああ、パフェが食べたい」、そんな欲求がわいて出たとき、
 ずいっしょしてくれる人を探さなくてはならない。この前だ
って
 ……だった
()

 

 本書では。

 

 まず、別格扱いで京都円山公園にある「紅葉(もみじ)庵」な
 お店が取り上げられている。

 

 「円山公園の中においしいゆであずきを食べさせるお店がある」

 

 このことばに動かされたのは、言うまでもなかろう。

 

 4時間かけて炊いた丹波の大納言は見たことが無いほどの大粒。
 
透明度のある甘さをしっかり含んでいる。(透明度の甘さって
 えぐみがないということ?)

 

 舌の両脇がキューンとなるようなおいしさにしばらく身悶えした。

 

 う〜っ、身悶えするほどの美味さって。のるまんじい、この円山
 公園一
帯だけがなぜかすぽっと抜け落ちたように訪れたことがな
 く、
「ゆであずき」目指して出かけてみたくなった。何しろ「百
 聞
は一見に如かず」だもの。どなたかが「あれは、美味しいよう

  」とどんなに薦めてくださっても、味覚だけは自分のスケール
 あってそれにあわないといけないのだから
()

 

 「食は三代」とある料理人が語っていたが、そのくらいの時間
 かけないと味覚はできあがらない、そういった意味だろう。

 

 のるまんじいなんか、こうなると歯が立たなくなっちゃうけれど。
 それ
でも、自分のスケールで抗っていきたいのである。

 

 閑話休題。

 

 筆者が東北新幹線で北へ向かう時、たまたま座席が隣り合った
 子高校生と知り合った。この高校生徒とのやりとりがとても
ほの
 ぼのとしてとても心地よかった。

 

 東京の大学の下見に行った帰りの仙台の高校に通う受験生。

 

 「東京のごはんはまずくて食べられなかったから、早く家のご
 んが食べたい」と語り、部活のこと、遠距離恋愛していた前
の彼
 女が忘れられないということ、そして将来のこと……話は
つきな
 かったようだ。この高校生とのふれ合いは、「仙台・延
命餅」に
 も登場する。酒井さんの温かい視線がよい。

 

 なお、ここでは、「空とぶ団子」こと一ノ関の「郭公だんご」
 取り上げられている。世界遺産に登録された平泉の金色堂を
訪ね
 がてら、厳美渓まで足をのばしてだんごを食すのも一興だ
ろう。
 何しろおだんごが空を飛ぶのだから!って、だけだとと
んでもな
 いことを想像しがちだけれど、そこまで“すごい”光
景ではない
 のでご安心を。

 

 今年の夏もご多分にもれずなんと暑かったことか。

 

 群馬県の館林市は過去に39.9℃になったこともある地。こ
 に市民たちが夏の楽しみとしているのが、「ヤギのかき氷」
なの
 だそうで、善は急げとばかりに筆者は取材に向かったのだ
った。

 

 電車から一歩外に出ただけで、もわぁーっとした暑さの歓迎を
 け、歩き出した道では、上から直射日光、下からはアスファ
ルト
 の照り返し。それじゃあ、汗がだらだらだってちっとも不
思議で
 はない。気がつけば、メインストリートにも関わらず、
人っこ1
 人歩いてないではないか!と、ぐちる。

 

 そのとき、前方に「氷」の文字が!

 

 砂漠でオアシスを発見したときと同じ喜びがここにある。

 

 「いちごあずき〜」思わず声をかけ、運ばれてきた氷を口に運ぶ。
 もちろん、昔ながらのガラスの器に盛られて。

 

 (観光地だと回収不要のカップに入ってくることがあるが、あ
 はいけない。かき氷を食べる楽しみが半減する)

 

 落ち着いたところで、店内を見回すと、まさしくここは、かき
 のためののみに存在するお店だとわかった。
冷房ははいっていな
 い。メニューは約60種類のかき氷のみ。

 

 (毎日1種類ずつ食べても2か月はかかるの〜?いいなあ)

 

 氷を半ばくらいまで食べたところで、「氷、足しましょうか?
 って。ラーメンの替え玉は聞き及ぶけれども“替え氷”を入
れて
 くれるという。しかも無料で。素晴らしい!

 

 子どもたちが、部活帰りの中高生たちが、そして妊婦さんたち
 次々に涼を求めて訪れる。地域に根差した店だと思ったと筆
者は
 記す。

 

 ここは、お訪ねしてみたいなあ。それも夏の暑い日がいいだろ
 なあ。但し、おじじは熱中症に気をつけないとダメだね。「
ピー
 ポー」なんかのお世話になったら、館林の方の迷惑をかけ
るもん
 ね。

 

 本当は、もっと書きたいのだけれど。こんなところは、のるま
 じい的に注目したいというところを抜粋してみよう。

 


  栃木県日光  水羊羹   三ツ山羊羹本舗

 

 日光市の名産品に羊羹があることは意外に知られていない。そ
 中でも冬こそ水羊羹をというのだが、その謎解きは本書で。

 


  新大久保 ホットク 21世紀HOTOK

 

 飛行機に乗らなくてもリトル・コリアで味わえる韓国の甘味。
 いしそうだなあ行ってみたい!

 

  上田 くるみおはぎ 前山寺

 

 古刹でいただく逸品。これはもう絶品。要予約だけれども、え
 ちらおっちら出かけたことがある。立派な参道が印象的だっ
た。
 思い出したらもう1度食べたくなった。ただ12月から寒
い季節
 は食べられないので気をつけられたい。

 

 京都市今宮町 あぶり餅 一和

 

 あぶり餅ものるまんじいは大好き。時代劇の撮影でよく使われ
 雰囲気の中、黄粉をまぶした小さな餅を焼いて、白みその甘
いた
 れでいただく。大徳寺さんまで行ったら必ず寄る。

 

 京都市左京区 白味噌雑煮 き(品の口を七に変える)

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「ようこそ、ちきゅう食堂へ」

  • 2011.08.14 Sunday
  • 07:19
JUGEMテーマ:グルメ
JUGEMテーマ:オススメの本
 

 

 【こんな一冊の本】

 

 

 

 

  ようこそ、ちきゅう食堂へ

        

 

        

 

              小川 糸/著

 

  

 ==========================================================

 

   

 

 
  
「ようこそ、ちきゅう食堂へ」


  うーん、まずこの題名がいい。そして表紙に描かれている岬
  ?)のような水彩画がまたいい。おそらく十人十色、違った

  かに見えることだろう。それもいい。

  
それはさておき。

  
「はじめに」で小川さんは詠む。その最後にこうある。

  
「いただきます」「おいしい」「ごちそうさま」。今日もあち
  らこちらで、奇跡の出会いを喜ぶ声が……。

  
きっとそこには、料理の神様の愛弟子たちがいる。

  彼らが心をこめて生み出す料理があって、

  誰かがおいしさに顔をほころばせる食堂(ばしょ)がある。

  
愛弟子たちとのおいしい出会いを求めて、
  
「食堂」をめぐる長い旅のはじまりです。

  
その“長い旅”に私たちもついて行くことにしよう。

  
「いただきます」「おいしい」「ごちそうさま」

  
わたしたちは、このことばたちを常日頃ちゃんと言えているだろ

  うか。言っていたとしても、心の底から言えているだろうか。

  
照れくさかったり、面倒だったり、はたまた、食べられることを
  
当たり前のことだと勘ちがいしいて、“感謝”のこころを忘れて
  
しまったりしていないだろうか。

  
そんなことを“胸の奥”にしまいこんで、その“長い旅”につい
  
て行くことにしよう。

  
まずは。

  
沖縄県石垣島   ペンギン食堂

  
いきなりこう来たかと思った。沖縄かあ〜、それも石垣島かあ!

  
東京から石垣島までの距離は2252kmもあり、羽田空港からの直
  
行便の飛行機でビューンと飛んでも、3時間20はかかるという
  
遠さだ。逆にこの遠さこそが旅人にとって最大の魅力なのだそう
  
だ。 そんな石垣島に“ペンギン食堂”はあった。

  
あっ、これ「辺銀食堂」と書いて「ペンギン食堂」と読むのだそ
  
うな。なぜ、そうなったかは、それは本書をお読みいただいて解
  
決を。

  
筆者の小川さん、「幸せ工場とでも呼びたくなるような、至福の
  場
所だった」「厨房とお客を繋ぐホール係も、その一皿を運ぶこ
  とに
誇りを持ち、作る人も食べる人も、みんなが笑顔でハッピー
  にな
る」と大絶賛のお店である。

  
島の若い人たちでも食べ方を知らない“琉球アザミ”やゼンマイ
  
に似た“ホービーガンジュー”を採ってきて積極的にメニューに
  
取り入れているとか。島のおばあ達から教わったそうだ。どんな
  
味がするんだろう。どんな食感なんだろう。

  
こういうふうにその土地で採れたものをいただけるというのはな
  
んともうらやましいことだ。

  
何しろ小川さん、2泊3日の旅の間、すべてこの“ペンギン食堂
  
”でご飯を食べようという惚れ込みようだった。身も心も、辺銀
  
ご飯でぎゅうぎゅうになりたかったって書いている。

  
何といっても、夜の「テツメシコース」がいいのだとか。

  
「テツメシ〜?」と思わず叫びたくなってしまった。

  
ゴーヤと泡盛のソルベ。ソルベ大好き!ああ、想像しただけで口
  
の中がとんでもないことになる。渡り蟹のココナツカレー煮
  
ってどんな味なんだろう。うーん、きっと濃厚なんだろうなあ。
  
琉球アザミともろみ豚の炒めもの。ターンム(田芋)コロッケ、
  
ホービーガンジュー添え。南の地の芋は美味なはず。沖縄の豚料
  
理は有名だからさぞかしおいしいだろうと思う。

  
ジャージャーすば、五色の島餃子、地豆(ジーマミ)坦々麺とか
  
の献立を読んで、もういい加減にしてよと言いたいぐらいだ。

  
筆者が言うところの「命薬(ヌチグスイ)」で満たされたいとい
  
うのは万人の思いだろう。

  
改めて石垣島を思う。本島、読谷村(よみたんそん)出身の知人
  
が、「自分が退職したら沖縄へおいでよ」と誘ってくれていた。
  
それが、今年の3月に定年を無事に迎えて、「今、ゲストハウス
  
を建ててるからね」とつい最近、メールをくれた。

  
訪れてみたいところがたくさんあって大変である「離島の方
  
が流れている時間が本島よりももっとゆったりしていて、それは
  
いいもんだよ」と教えてくれた知人もある。

  
暑いところは暑い季節に行くに限ると人は言う。

  
いつか、行ってみたいな、そう願っている昨今である。

  
石垣島よりさらに船に乗ること約1時間で西表島に着く。「西」
  
と書いて「いり」と読ませるのは、「太陽が沈む」というところ
  
からだそうだ。それよりも、“イリオモテヤマネコ”の方が通り
  
がいいか。

  
西表島の大部分は亜熱帯林、ジャングルである。照葉樹林で山は
  
覆われている。川の脇はマングローブの森が広がる。

  
濃密な空気。動物の荒い息づかいや、官能的な植物の匂い、爽や
  
かな水や花の香りなどがスパイスのように入り混じっている。

  
こう小川さんは書くが、これは、現地に身をおいてみなければわ
  
からないことだ。西表島の地に立って、思いっきり深呼吸をして
  
みなければ。

  
さて。

  
ここでは、「はてるま」という食堂を小川さんは「西表の豊かな
  
自然の恵みを使ってご馳走を作る名手がいると紹介している。

  
予約が入ると貝を拾う。ウムズナと呼ぶ“イイダコ”を、ティラ
  
ザというマガキ貝を獲る。そして大物のシマダコと格闘の末料理
  
人は食材とした。

  
これらが、自ら育てた野菜とともに食卓に並ぶことになるという、
  
ある意味まことに贅沢な一期一会の海を身体で感じる“食事”と
  
なるのだ。

  
西表島か……。いいなあ。そこまで足をのばせて。せっかくそこ
  
まで行ったんなら、与那国島へ、さらに台湾まで行くっのって、
  
スゴいことだよねえ。ああ、妄想の海で溺れそうだ!(「そのま
  
ま沈んでろ」と言われそうだ

  
この本に紹介されている内容が、まるで沖縄だけみたいな誤解を
  
招きかねないので、そんなことはないとちょっとほかを上げてみ
  
よう。


  
ココ・ファーム・ワイナリー  栃木県足利市

  
「こころみ学園」の園生たちが作るワイン。


  
阿左美冷蔵          埼玉県長瀞

  
天然氷で有名な製氷所。ここの氷で作るかき氷は天下一品。


 

  鳥居醤油店          能登半島七尾市

  
能登で1番小さく元気な醤油屋さん。

 

 

  レストラン「べルソー」    滋賀県米原市

 

  1日1組だけ。伊吹山の麓にある。
 

 

  和菓子店「満天星一休」    岐阜県中津川市

 

  何といっても栗きんとん(茶巾絞りのあれ)

 

  月心寺            滋賀県大津市

 

  精進料理で有名。庵主さんの「胡麻豆腐」は最高。


  
とまあ、こんな具合に書いてみた。他にも思わず「ここは」と
  い
う店があったりするが、さてそれがどこなのかは本書を手に
  取っ
ていただきたく思う。

  
最後に筆者が冬と夏に訪れたモンゴルの旅が書かれている。こ
  こ
はまた、亜熱帯の海に囲まれた島々とはまるで違った環境に
  あっ
て、はなはだこころ惹かれる草原の地である。

  
食べるということは突き詰めて考えれば、「己が命を長らえる
  た
め」ということになるだろうが、“人間”はその上に多かれ
  少な
かれ「食べることの“楽しさ”」を加えてきた。それがい
  ろいろ
な形として表れていることをここで今さら言おうとも思
  わない。

  
「おいしく」「楽しく」食事をする。小川さんは「神の愛弟子
  た
ちとのおいしい出会いを求めて」旅に出たとあった。

  
わたしたちもそういう出会いをこれからもしていきたいものだ
  と
痛切に思った。

  
食いしんぼうを自称するみなさんにまずお薦めしたい1冊であ
  る。
また日常とちょっと違った時間の流れの中に身を委ねてみ
  たいと
お考えになるそんなあなたにお薦めする。

  
のるまんじいも「ラッキー」と叫んだお店があったことを記し
  て
おこう。また、書きとめておかなくちゃ。新しく見つけた、
  いつ
か行ってみたい「おいしい」お店を。


  

 =========================================================

 

 

   ペンギン食堂     沖縄県石垣島

 
 

   http://penshoku.com/

 

 

   はてるま       竹富島に移転

 
 

   http://tabelog.com/okinawa/A4705/A470502/47009271/dtlrvwlst/2939391/

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「鰻にでもする?」

  • 2011.07.16 Saturday
  • 09:22
JUGEMテーマ:オススメの本

 

  【こんな一冊の本】

 

 

 

     鰻にでもする?

        

        

 

                平松 洋子/著      

 

    


  =======================================================

   

 



 『鰻にでもする?』

 

 まず、このタイトルが、目に飛び込んできた。

 

 「にでも」

 

 この音の並びと「にでも」ということばの持つ微妙なニュアンス
 が耳に、そしてこころに心地よい。

 

 そしてまた、表紙では、「鰻にでも」「する?」と2行に分かち
 書きされていて、これまた、あいだの空白が微かな時間差とそこ 
 とはまた違った別の空間を生んで、意味深な印象を読者に与えて
 いる。


 「うなぎ」の好き嫌いは、思った以上にはっきりしているように   
 
思うのだが、のるまんじいにとっては、とってもの“ご
ちそう”
 の部類にはいる。

 

 そればかりか、夏の暑い空気がもったりと淀んでいるところに、
 うなぎを焼く職人の手がパタパタとあおぐ団扇の風
に乗って、煙
 った中から立つ芳しいいい匂いが鼻さきをくす
ぐるそんな情景ま
 でが「うなぎ」ということばから浮かんで
くる。

 

 まこと、のるまんじいは“いやしんぼ”である。

 

 しかしながら、この本は、“食のエッセイスト”の平松洋子さん
 の著書であれば、そんなものではないだろうと期待もい
や増すと
 いうものだ。

 

 さあ、それでは、いざ中に。

 

 まずは、表題の『鰻にでもする?』である。

 

 キジマさんという編集者がある老作家のお宅に原稿を初めて取り
 に行く大役を仰せつかうことになった。緊張しながら原
稿を“先
 生”から大過なく受け取り、それではという段にな
って、「食べ
 て行きなさい」と盆に乗せたお重と湯呑みを出
され、広い応接間
 でひとり粛々と箸を動かした。

 

 そんなエピソードがここに書かれている。

 

 広くて重厚感のある調度に囲まれたそこで、大任を終えほっとし
 たのも束の間、今度はまた一味違った緊張の中で「うな
重」に箸
 をのばすキジマさんの姿が浮かんでくる。

 

 その昔、鰻は特別なご馳走だった。

 

 近ごろでは、うなぎもスーパーなどで安価なものが随分と出回っ
 て庶民の口にも容易に入るようになったが、平松さんが
おっしゃ
 るようにうなぎは鰻屋のそれには到底かなうまい。

 

 平松さんはこう書いている。

 

 「暑いから今日は鰻にでもする?」

 

 このことばに家族は沸き立ち、父は相好を崩したと。「鰻にでも
 する?」。その1拍置いた言い回しに、万感の思いあ
り。「にで
 も」などといかにも気軽な様子を装っているけれ
ど、とんでもな
 い。そのじつそこには母の大決断が隠れている。

 

 日常の中の“贅沢”。

 

 このあと、鰻屋に蒲焼を買いに足を運んで、家で食べたという話
 が描かれている。

 

 のるまんじいは、「店」の雰囲気が好きなもので、ここで思い
 きりエイやっと本題から話をそらさせていただきたい。

 

 『食べられなかったうなぎ』というのがある。未だに悔しくって
 仕方がないという「それ」である。

 

 父親がうなぎというと決まって自慢する店が1軒あった。神田の
 「梅の井」というのがその店だった。その店を知ってい
る人から
 も「うまい鰻を食わせる店だよ」とやはり聞かされ
た。

 

 あそこはおとなの店だからといってその「梅の井」に連れて行っ
 てはもらえなかった。まるで自分だけの密やかな場所のよ
うに。
 落ち着きのない息子を連れて行って、とんでもないド
ジでもされ
 て女将に恥をさらしたくなかったのが父の本心で
はないかと今は
 思っている。

 

 何でも女将は職人や店員にも厳しい人だったからとは耳にしたこ
 とがある。そこで仕事がこなせるよなら、どこでも通用す
ると言
 われていたそうだ。

 

 その「梅の井」が都合で店じまいをしたと聞いたのは、もう社会
 に出たあとだった。今ごろになって、やっぱり食べに行
っておけ
 ばよかったと悔やんでいる。後の祭である。


 そんなほろ苦い思い出が本書を読むうちによみがえってきた。

 

 さて。こんなのは、いかが?

 

 『醤油 一滴か二滴か。油断禁物』

 

 これまたおもしろい。
 

 わさびは醤油にとくか、それともわさびをのせた刺身を醤油につ
 けるか。さて、どっちが刺身はおいしいか。

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