まあやんの 徒然なる日々

お薦めの本の紹介と移ろいゆく日々の中から目にしたことを綴るブログです
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# 「伊藤まさこの雑食よみ 日々、読書好日」
JUGEMテーマ:オススメの本


 
 
   【こんな一冊の本】
 
 
 
 
 
 
       伊藤まさこの雑食よみ
 
 
 
 
     日々、読書好日
 
 
       
 
 
 
 
 
                  伊藤まさこ/著   
        
 
 
 
 
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   それまでに借りていた本を図書館に返しに行く。今回は2冊。
 
   返しに行ったついでといってはなんだが、何か注目本はない
   だろうかと古ぼけたアンテナを四方八方に張って、決まって
   きょろきょろしている。
 
   だとしても、毎回ほぼ同じ書棚やコーナーを見ているので、
   さほど大きな違いはないのだが、それでいて「新しい発見」
   があるとうれしいものだ。
 
   本書『伊藤まさこの雑食よみ 日々、読書好日』はそうやっ
   て出会った1冊である。確か初めてのはず。
 
 
   “雑食”――
 
   いいことばだなあ。
 
   “乱読”であったなら、おそらくこれほど食指が伸びないだ
   ろう。
 
   パラパラとめくってみる。
 
   思わず「可愛い」「おもしろそう」。自分の中でそんな声が
   上がる。実際には無理だけれども。 
 
   それに“雑食”には、“乱読”以外の意味があるような気が
   して、ではと借りてみたのだった。
 
   何と前置きの長いことか。
 
   本書の著者、伊藤まさこさんは文化服装学院でデザインと洋
   裁を学んだ後、料理や雑貨、暮らしまわりのスタイリストに
   なられたという経歴をお持ちになる。
 
   だからこその1冊。
 
   本書では。
 
   気に入った本を紹介され、
 
   図書館、古書店や書店めぐりをされ、
 
   おいしいものに出会い、
 
   工場見学に、展覧会に足を運びと
 
   縦横無尽の感あり。
 
   それらはうまい具合に配置されていて飽きることなく、とて
   も楽しい。
   
   胃にもたれない“雑食”のようだ。自分も著者の軽快な文章
   に、そして可愛らしく、明るく浮き浮きとしてくるような写
   真たちとともに楽しんでみたいと思う。
 
   まず。
 
   
    『あさ・ひる・ばん・茶 日々の小話64』
 
 
       長尾智子/著   文化出版局/刊
 
   
   伊藤さんはこの本の中で、クレソンのことを書いたここがよ
   かったと。
   
   「葉っぱをすっかり摘んでしまったクレソンの茎は、可能性
   がたくさんありそう」
 
   こんなこと書かれちゃ読んでみなくては、となろうというも
   の。表紙に描かれたフランス・バスク地方の栗のかご?にも
   心を持っていかれた。
 
   最後に、スープとは「作り手を平和にする食べ物」という長
   尾さんにならい、コトコト煮込んだ豆とキャベツのスープの
   写真が。
 
   この1枚が何ともいいのだ。色目はあくまで茶色と白をベー
   スにして。思わずゴックンであった。
 
   次は。
 
   のるまんじいいもいつかここで取り上げたいと思っている作
   品。
 
 
    『土を喰ふ日々  わが精進十二ヶ月』
 
 
       水上勉/著      文化出版局/刊
 
 
   水上勉氏は京都等持院で厳しい修業をされていて、この時代
   が作品『雁の寺』等に影響しているという。
 
   紹介部分の下にこうある。
 
   著者(水上氏)が密やかに楽しみとしていた軽井沢での畑仕事
   とそれを使った季節の料理が、辛口な著者ならではの語り口
   で綴られたもの。
 
   伊藤さんは、
 
   「精進」という男らしいサブタイトルにも惹かれ、手にした
   本は、ストイックな内容かと思いきや、どれも滋味溢れ、体
   も心も満足しそうなあたたかいお料理ばかり。
 
   自然と土に根付いた暮らしをするなかで出会った本は、自分
   のなかに、あらたな風を吹き込んでくれた、そんな気がして
   います。
 
   こう語っている。
   
 
 
    『京都を包む紙』
 
 
       井上由季子     アノニマ・スタジオ/発行
       村松美賀子/著 
 
    
   先日も京都の店の「かけ紙」の美しいことを書いたが、それ
   を1冊の本にしたものがあるなんて!
 
   これ間違いなく楽しいよ。少しいかれてはいるが、まだまだ
   現役ののるまんじいの第六感は訴えてくる。
 
   京都の二条城近くでギャラリーとモーネ工房というものづく
   り学校を主宰する、グラフィック工芸家の井上由季子氏と文
   筆家の村松美賀子氏の共著。タイトル通り、京都の和菓子屋
   さんをはじめとする、さまざまなお店の味わい深い包み紙が
   その所以とともに綴られている。大の紙好きならではの目線
   や愛する話に思わず引き込まれてしまう。
 
   ここにはお菓子が入っていた紙の箱の話も出てくる。一目で
   「ああこれ、神馬堂のやきもちの箱だなあ」って、わかると
   もううれしくて。と言っても、のるまんじい神馬堂のやきも
   ちは1個か2個買ってすぐいただいてしまったので、箱その
   ものを覚えているのではないが。あの「やきもち」の独特の
   文字と香ばしい皮の風味、あんこの甘さがよみがえってくる。
 
   そうか、箱か。紙箱も楽しいよなあ。今ものるまんじいの手
   許にもみじまんじゅうの箱がある。これ可愛くてね。
 
   とまあ、こんな具合である。
 
   
    『木をかこう』
 
   
        ブルーノ・ムナーリ/作   至光社/刊
 
 
   本とともに文章に寄り添った木々の写真が美しく5月の心に
   ぴったりだと思う。
 
 
 
   『物物』
 
    
        猪熊弦一郎/収集 ほか  ブックピーク/監修
 
 
   三越の包装紙デザインやJR上野駅の大壁画というと、わか
   る人も多いだろうか。
 
   東京・パリ・ニューヨーク・ハワイなどを拠点に、さまざま
   な作品を生み出してきた画家・猪熊弦一郎が、自分の目線で
   集め、愛でてきた物たちがたくさんあったことは、よく知ら
   れたことだ。この本はその物の中から、スタイリスト・岡尾
   美代子氏が自身のテイストで物を選び、写真家・ホンマタカ
   シ氏が撮影し、まとめられたもの。物の存在感と写真の力強
   さを見せ付けられる、1冊となっている。
 
   紹介にはこうあった。
 
 
   『物物』――
 
   さて。これをわれわれはどう読めばいいのだろうか。
 
   「ブツブツ」か、それとも。
 
   そこから、すでに好奇心をくすぐるではないか。
 
   これも手に取ってみたい1冊である。
 
   
   これで最後。
 
 
    『石井好子のヨーロッパ家庭料理』
 
 
 
       石井好子       河出書房新社/刊
 
 
   こちらの紹介が気になる。
 
 
            (前略)
 
   音楽方面に加え、著者を有名にしたのは帰国してからの食に
   まつわるエッセイといっても過言ではないだろう。そんな食
   いしんぼうな著者と交流のあったヨーロッパ各国の友人たち
   を訪ね歩き、料理を習うという斬新な1冊。著者ならではの
   語り口とレシピの両方を楽しめるつくりとなっている。
 
 
   たとえば、
 
   「チコリは必ず手でちぎる。ドレッシングを混ぜるときは金
   気を嫌い、木のスプーンとフォークで混ぜ合わせる」
 
   なんてレシピに書かれることのない気の利いた一文も、フラ
   ンスに暮らしたことで、食べることも料理することも大好き
   になったという石井さんならではの実感なのだと思うのです。
   と伊藤さんは語る。
 
   今回は本のご紹介に留めておいてほかに関してはぜひ本書を
   あたっていただけたらと、そう思う。
 
   本が大好き――という方はもちろんのこと、その傾向が筆者
   の伊藤さんと同じような“雑食”系のあなたにぜひご一読を
   とお薦めしたいと思う。  
 
 
 
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     伊藤まさこの白いお店。 ほぼ日刊イトイ新聞から
 
 
 
       http://www.1101.com/store/white/
 
 
 
 
 
     伊藤さんがめぐったところを2軒
 
 
 
     代官山 蔦屋書店です
 
 
 
     
http://tsite.jp/daikanyama/store-service/tsutaya.html
 
 
    
 
 
       ちいさな硝子の本の博物館のホームページは
 
 
 
     
http://www.stglass.co.jp/museum/
 
 
  
 
 
 
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        伊藤まさこの雑食よみ
 
 
 
 
     日々、読書好日
 
 
       
 
 
 
 
 
                  伊藤まさこ/著  
   
 
         
      
           2013年10月 初版 メディアファクトリー刊
             
 
 
 
          メディアファクトリーのホームページは
 
 
        http://mediafactory.jp/
 
     
   
 
   
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# 「本の愉しみ、書棚の悩み」
JUGEMテーマ:気になる本


 
 
   【こんな一冊の本】
 
 
 
 
 
 
       本の愉しみ、書棚の悩み                           
 
 
 
    
 
 
 
                  アン・ファディマン/著
                                    相原 真理子/訳
 
 
 
 
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 【ひとこと】
 
 「書棚」「本棚」が限りなく好きです。

 
そんな裕福でもなし、リビングで本を読むような家庭に育った
 
訳でもないのですが。
 
 My本棚がやってきたときのうれしさ。それは平凡社の百科事
 典とともに我が家に置かれることになったのでした。まだまだ
 百科事典がステイタスの時代だったのでしょう。
 
 のるまんじいは書店の書棚よりも、図書館のそれが好みです。
 並び方が思わしくないとどこのものでも直したくなるという最
 早「変人」の域にあるといっても過言ではないでしょう。
 
 そんな変なヤツですから、自分の本棚も時として急に並べ替え
 たくなるのでした。よくいう「思い立ったが吉日」というアレ
 です。
 
 ですから、本書の題名を見つけて狂喜乱舞、早速借り出したの
 ですが、これが日本人によって書かれたものでしたらイケたか
 も知れませんが。最初の章だけ読んで…。
 
 
 【翻訳者からのコメント】
 
 三度のメシより本が好き……とはいっていないが、たぶんそう
 にちがいないと思われる「本の虫」による、本についてのエッ
 セイ。
 
 そこまで熱狂的な読書家でなくても、書店や古本屋で本をえら
 ぶときにわくわくする人、カゼ気味だから今日は仕事をせずに
 好きな本を読んですごそうときめると、がぜんうれしくなる人、
 本に読みふけって電車をのりすごすこと数えきれずという人は、
 本書を読んで「わかる、わかる」とうなずき、「そうなんだ」
 と膝を打ちたくなるだろう。
 
 本のない人生なんて……と、読むものにあらためて思わせる一
 冊。
 
 
 【編集担当者からのコメント】
 
 
 書棚の整理だけは、家人に任せられない。いざ整理しようと本
 を手に取ると、内容はうろ覚えだがほろ苦い記憶がよみがえっ
 て困る。収まりきらないのだったら「読まない」本は処分した
 らと、家人はさらりと言うが、意外に判断はむずかしいのだ。
 そのあたりを分かってもらえないかな……という悩みをお持ち
 の方へ。本書を家人に贈られることをお勧めします。本好きゆ
 えの悩み、本への熱い思いが、ユーモラスかつリリカルにつづ
 られています。もちろんご自身で読んでも胸が熱くなること請
 け合いです。
 
 
 内容(「BOOK」データベースより)
 
 
 本が好きな人にとって、本はたんなるモノではない。頁の端が
 そっと折ってあったり、忘れられた書き込みを見つけた時のほ
 ろ苦さ。父の蔵書で積み木遊びをした記憶のなつかしさ。どの
 本にも言いしれぬ愛着があるものだ。色褪せた背表紙や、シェ
 イクスピアの隣にジェームズ・ボンドが並ぶ書棚は、過去の時
 の流れを映し出す。自分だけのお気に入りの本たちが並んでい
 るだけで、ちょっとうれしい。それを収納する場所があれば、
 もっといいのだけれど。無類の本好きを自認する著者が、本好
 きゆえの悩みと愉しさをつづる珠玉のエッセイ集。
 
  
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    平凡社改訂新版 世界大百科事典
 
 
    平凡の友
 
 
 
      
http://www.heibonnotomo.jp/goods+index.id+2.htm
 
 
    
 
 
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       本の愉しみ、書棚の悩み                           
 
 
 
    
 
 
 
                 アン・ファディマン /著
                                  相原 真理子/訳
   
 
         
      
             2004年7月 初版 草思社刊
             
 
 
 
          草思社のホームページは
 
 
         
http://www.soshisha.com/
     
   
 
   
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# 「日本でいちばん小さな出版社」
JUGEMテーマ:オススメの本

 


   【こんな一冊の本】
 
 
 
       日本でいちばん小さな出版社      
                  
 
 
          
 
               
                    佃 由美子/著
 
 
 
 
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  以前、まとめてご紹介させていただいたものを、独立した形
  
で今回ご紹介、Upさせていただきます。

  「ある日、突然出版社をはじめた。知識も経験もコネもない。
  
社員は、自分たったひとり」

  
こんな話が始まるとはよもや思いもしないで、のほほんとこ
  の本を手にしたのが運のつきでした(笑)。

  
まずは、表紙カバーにだまされたのです(笑)。白地にベージ
  ュの縞。手書き風のフォントで「佃由美子」「日本でいちば
  ん
」「小さな出版社」とあり、間にそのいちばん小さな出版
  社か
ら世に出た本が6冊並んでいます。そして下の方に、晶
  文社
の「犀」のロゴがあります。

  
こののるまんじいという超文系おやじは、どうもフィーリン
  グと
いうか第六感だけで本を選んでいるようで、今回もこの
  かわ
いい表紙絵で単純に「読〜もう」と相成った次第です。

  
それにしても、著者の佃さんも本の中で語っておられますが、
  “読書”が好きと“出版社”を経営するというこの2つはま
  った
く違う世界だそうでありまして、ことの“成り行き”(
  これは本書
をお読みいただく方がいいですね)で出版社を立
  ち上げるは
めになっちゃったようであります。

  
著者の佃さんですが、以前に、翻訳やシステム開発を請け負
  う会社を設立しておいでだったんですね。だから経営のノウ
  ハ
ウは掌中に持っておいでだったのです。それに資金もあっ
  て。
その運転資金があったからこそやれたんだといった感想
  がある
ことも事実です。それは確かに間違いないではないか
  も知れま
せんね。裸一貫では……ね。

  
だからといってこのエネルギー、というかバイタリティー半
  端じゃ
ありませんよね。

  普通には、なかなか新規ではできない大手の取次店(トーハ
  ン
、日販)の口座を取得して“引くに引けなくなった”のと
  “やり始め
たらおもしろくなった”というのが、「アニカ」
  という出版社が今で
も続いている真相のようです。

  
ともかく、企画、原稿書き、編集、制作、装丁、納品、営業、
  経理
もこなすといった八面六臂の活躍です。トーハンや日販
  とのやり
とりも、申し訳ないですがのるまんじいからすれば
  「対岸の」なん
とやらで読んでいるとこちらはおもしろい。
  なかなかです。

  
まるで未知の世界を垣間見せてもらったそんな感じでありま
  した。
それにしても、“新規参入”とは大変なことなのです
  ね。

  
一般向け。ちょっとマニアックでしょうか。出版社の裏側を
  見るこ
とができます。“本好き”の方には特にお薦めします。
  

 
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      佃さんの出版社「アニカ」のサイトです
 

 
 
            
http://www.anika.jp/
 
 
 
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      日本でいちばん小さな出版社                        
 
 
 
 
          
 
                   佃 由美子/著   
 
 
 
 
             2007年5月 初版 晶文社刊
             
 
 
               晶文社のホームページは

 
 
            
http://www.shobunsha.co.jp/
 
 
 

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# 「ぶらぶらヂンヂン 古書の旅」
JUGEMテーマ:オススメの本


 【こんな一冊の本】



  
ぶらぶらヂンヂン 古書の旅      

 

 

             


                  北尾 トロ/著

     

 


   ==========================================

 

 

 

  北尾トロさん。

 

  古書店「杉並北尾堂」店主にして、バナナマン設楽統主演の

  映画『裁判長!ここは懲役4年でどうですか』の原作を始め

  として数多くの作品を世に送り出している作家だというので

  す。

 

  いつもの如しで、本書を読むまで存じませんでした。恥ずか

  しいの一言に尽きます。

 

  さて。

 

  その北尾さんですら、まえがきでこう書いておられます。   

   

  相手は「たかが古本」ならまだいいほうで、「活字が詰まっ

  た粗大ゴミ」くらいにしか古本を評価してくれない難敵なの

  である」と、こぼしています。

 

  どこにもそういった手合いは多く存在するもので、何の今さ

  らさして驚くこともなく、“何処も同じ秋の夕暮れ”といっ

  たところで、妙に納得してしまいました(笑)。“古本好き

  ”はつらいよですね。

 

  ここでの難敵とはもちろん北尾さんが“カーちゃん”と呼ぶ

  その方のことでありまして(笑)。

 

  そんな北尾さんが難敵をなだめたりすかしたりして、全国各

  地へ出掛けては古本屋を訪問して“キラリと光る”書籍を求

  めにいった旅の顛末が本書に記されています。

 

  まずは、目次をごらんください。のるまんじい、羨ましくて

  たまらなくなりました。

 


  福岡&岡山、怒濤の墓参り古本旅

 

  男女4人、「たもかぶ本の街」訪問記

 

  夜行バスと自転車でちょいと金沢へ

 

  武蔵野線汗かき紀行

  
仙台&盛岡1泊2日1200キロの旅

 

  買ったばかりの本を読みまくる松本爆読ナイト

 

  鎌倉・茅ヶ崎、腹巻オヤジ再び

 

  神戸でイモヅル式、“黒豹作戦”

 

  四国すたこら4県めぐり

 

  ぶらぶらの原点、北海道へ

 

  藤沢周平をたずねて山形・庄内へ

 

  こうやって挙げていくと日本全国をほぼ網羅していることが

  わかります。

 

  もちろん古本業界に精通なさっていて、しかもブログを書い

  ておられる北尾さんですから、知人も多くていらして人との

  “出会い”旅でもあると思います。

 

  それにしても現在では“古本”もインターネットで流通・販

  売されていて、古書店を閉じてネット販売専門店が増えてい

  るとのことです。

 

  確かにそれは売り手、買い手双方にとって“便利”なことに

  違いはありませんが、店まで足を運んであれこれ本を手に取

  って探すという楽しみはなくなっていきますでしょう。

 

  さて。北尾さんは本書の中でどんな出会いがあったのでしょ

  うか。

 

  のるまんじいも知っている古書店が写真入りで登場したのに

  は、すっかりうれしくなってしまいました。

 

  みなさんもごいっしょに古書店探訪の旅をお楽しみください。

 

  一般向け。マニアックといえばそうとも言えそうですが。電

  車の中での移動中のような、ちょっとした隙間の時間につま

  み読みができ楽しいと思います。ただしこの場合の“マニア
  ック”は幅広い分野のそれが交錯していると思います。1つ
  でもあてはまったら、もう楽しめます。

  のるまんじいの場合、“本好き”“旅好き”“初心者ながら
  鉄ちゃんのつもり”“庄内ファン”“武蔵野線 元・使用者
  ”などが「ピンポーン」でしょうか?   
 

  

 

  ============================================

 

 

 

    ぶらぶらヂンヂン 古書の旅      

 

 

             

北尾 トロ/著

   

         

      

             2009年6月 初版 文藝春秋刊

             

 

 

            文藝春秋のホームページは

 

      http://www.bunshun.co.jp/

     

   

  

   ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

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# 「ようこそ、絵本館へ」
JUGEMテーマ:オススメの本

 

 

 

 【こんな一冊の本】

 

 

 
  
ようこそ、絵本館へ

        

 

        

 

                あさの あつこ/著

 

 

 

        =============================================



  あさのあつこさんといえば、長編小説「バッテリー」の作者と
  
して、少年たちを始めとして各世代にわたり、多くの支持を受

       けている作家のひとりとして名高い。

 

  しかしながら、有名過ぎると些か敷居が高く感じられてしまう
  それで、いつものごとく断片的にしか作品を読んでいない。

  れでも、読んでみれば、その文章のうまさに強く惹かれた。

 

  そんなあさのさんが著した「絵本の紹介」本だからということ

  で、早速図書館から借りてきた。

 

  読み始めて間もなく、「参った」と思った。よくあるガイドブ

  ックとしての紹介本の域では、やはりなかった。物語を読むご

  とくあさのさんの術中にまんまとはまっていく、そんな心地よ

  さを十分に味わうことになった。

 

  あるときは“物書き”の目で、またあるときは“文学少女”の

  視線で、そしてまたあるときは2男1女の“母親”の目線でと

  自在に視点を変化させながら、まずはご自分がしっかり楽しみ

  ながら、本を紹介されている。

 

  これはやすやす読めないなと思った。“読み落とし”はもった

  いないと言った方がより的確かもしれない。このコンパクトな

  本の中に読書家「あさのあつこ」さんの思いがぎゅっとつまっ

  ている、そんな風に思えた。

 

  まず何も言わずに、本屋さんか図書館に走って、本書を手にし

  ていただきたい。そしてお読みいただくのがベストだと思う。

 

  だから、それをここでご紹介するなどとは、野暮なことだと思

  うけれど、とはいえご紹介しないとこの“ブログ”は始まら
  いので、そこはお許しをいただきたいと思う。

 

  ひさびさにカチッとした“四角い”装丁の本に出会った気がし

  た。ここまで“カクッ、カクッ”としているのは珍しくないだ

  ろうか。ピアノの鍵盤のようなデザインで、題字と著者名の間

  に肘をついて寝そべりながら本を読んでいる少女が山本重也さ

  んのイラストで描かれている。これだけでも、もう十分に“合

  格”っていう感じ。(偉そうなことを書いて申し訳ない。でも

  、それぐらいうれしい本なのだ)

 

  さて、その中身だが。

 

   第1章 プレゼントしたい絵本

 

   第2章 大好きな絵本作家

 

   第3章 ひとりの時間にひらく絵本

 

  各章、それぞれすてきな写真で本が紹介されて、そのあとあさ

  のさんの文章がつづく。写真の中の本の並べ方、配置、背景、

  小物など、それが細かく計算されていて、読者にとっては、こ

  れもまた楽しく思えるだろう。あさのさんと編集部との間で「

  ああでもない、こうでもない」なんていうやりとりかあったの

  かしらなどと思うのは、もう妄想の域に入っているかも知れぬ

  ()。   

 

  『きんのたまごのほん』 M・W・ブラウン作 童話館出版

 

  ここでは、ひとりぼっちのうさぎが登場する。ある日、このう

  さぎが、たまごをみつける。たまごの中身が気になったうさぎ
  そのたまごの中から現れたあひる。うさぎとあひるはともだ

  になった。

 

  あさのさんは、あひるが孤独から解放されたと書いている。と

  なればこのうさぎもあひるも人間のこころを託したことになる

  だろうか。だって、うさぎはひとりでいることが大好きなんだ

  そうだから。

 

  「孤独」だから「誰か」を探そうとするのは、人間が人間であ

  ることをあらわしているだろうと。

 

  『あなたが うまれた ひ D・フレイジャー作 福音館書店

  
「あなた」が生まれてきたことへの「言祝ぎ」の絵本だとあさ

  のさんは書く。

 

  「言祝(ことほ)

 

  なんてすてきな響きのことばだろうか。すっかり忘れていたこ

  とばだった。こんなことばをさらっと持ってこられるなんて。

  やっぱり物書きの成せる技だろう。悔しささえ感じた。このこ

  とば1つで、「ああ、この本読んでみようかな」となった。

 

  「紹介本」と言われる分野の本は、ありがたいことにこれでも

  かとばかり出版されている(決して、皮肉ではない。念のため)
  絵本をブログに紹介しようと、この手の本をよく読む。そ
うす
  ると、同じ本に何回も出会う。

 

  本書でも「前にどこかで出会った本」と思しきものに何冊も当

  たったが、「お〜っ、こんな感じ方もあるのか」と意識を改め

  た本が何冊かあった。そんなところも、本書のお薦めの1つに

  なる。

 

  『かいじゅうたちのいるところ』M・センダック 冨山房

 

  自分が小さかったころ、主人公のマックスと同じように押し入

  れに閉じ込められたこと、その自分が親という立場になって子

  どもを閉じ込めたことを思い出して楽しそうに描いている。

 

  そればかりか、子どもはみんな「かいじゅう」だと。おとなも

  みんなかいじゅうだったことがあると。

 

  でも、そのかいじゅうが……。

 

  ところで。

 

  のるまんじいが、図書館から借りてきにくい本として、「仕掛

  け絵本」がある。これは自分で求めないとだめだろうな。

 

  そんな類の本を紹介しているのが、「しかけて、しかけて」だ。

 

  『不思議の国のアリス』 R・サブタ作 大日本絵画

   

  ページをめくったとたんに「うわっ、すげえで」と岡山弁で叫

  んじゃうとある。こんな表現が紹介を生き生きさせている。本

  書をお読みいただいて、そして『アリス』と出会ってもらえば
  何がどう「すげえ」のかは、一目瞭然となる。お試しあれ!

 

   『私の歩いた道』 D・ペルハム作 大日本絵画

 

  これはおとなのための絵本なのかしら。あさのさんは「不思議

  な雰囲気」の1冊だと書く。白以外にほとんど使われていない

  絵本。

 

  私の歩んできた道は、遠回りしたり……もどったり、のぼった

  り……くだったり、右にいったり……左にいったりした、銀色

  にかがやく……まがりくねった足あととして、見ばえのしない

  土地や、見知らぬ森の地面や、探検した秘密の場所にのこって

  いる。

 

  この文章からあさのさんは特別なメッセージを読みとった。

 

  さらに。

 

  日がおちた夕べ……、スイレンの池のゆれ動く葉に、安らぎを

  おぼえる。小さな旅人は……いつもつかれたカタツムリ。今、

  すばらしい冒険のかずかずをふりかえり、新しい出あいを思い

  おこすとき……、旅の終わりに人生のよろこびがあるのを知る

 

  みなさんは、この文章から作者のどんな思いを読みとられるだ

  ろうか。

 

  まだ、紹介は始まったばっかり。でも、ここでは残りわずかに

  なってしまった。

 

  やはり、あさのあつこという作家はすごいなと思う。

 

  繊細でありながら、骨太さも本書でしっかり感じさせてくれた。

 

  書名を失念してしまったが、こんな物語をあさのさんは書いて

  おられる。

 

  小6の男の子が成績不振から中学受験を断念してもいいと母親

  から告げられ、それを冷たく「見捨てられた」と思い、大雨で

  増水した川へ身を投げてしまおうと家を飛び出してしまう場面

  があった。

 

  濁流が少年を呼んでいる、「さあ、飛び込め」と。

 

  短い一文がつづく。緊迫した空気がそこに流れる。濁流が少年

  を誘っていた。少年も身を投じることで勇気を示そうとした。

  いつ飛び込んでもおかしくなかった。

  

  そのとき、少年の目の片すみが動きを捉えた。

 

  そんな天候にも関わらず、川のすぐ近く、すでに薄暗くなった

  中、無心で素振りをするひとり高校生の姿だった。ユニフォー

  ムでそれと知れた。その見知らぬ高校生の懸命な姿に、少年は

  「生」を見出したのだった。やがて車で探しに来た父親と家に 

  もどる。

 

  あの緊迫感が徐々に収まっていく。

 

  このとき、車中で父親が高校時代野球部員だったことを少年は

  初めて知る。そこであの高校生が出場する「夏の」予選を見に

  出かけたくなった。

 

  応援に出かけた当日、あの高校生はほぼ負け試合となった9回
  代打でやっと登場してきた。

 

  「このために、素振りをしていたんだ」

 

  そこに少年は野球のすばらしさを見た。球場でたまたま出会っ

  た、普段これといった話をしたこともなかったクラスメートか
  
ら中学生になったら、いっしょに野球をやろうと誘われるのだ
  
った。いいなあ、こういうの。

 

  確か、こんな話だった。残念ながら登場人物たちの固有名詞も

  忘却の彼方にある。

 

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| comments(0) | trackbacks(0) | 07:19 | category: 書籍 「読書 図書 図書館」 |
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