「1勝100敗! あるキャリア官僚の転職記 大学教授公募の裏側」

  • 2014.06.07 Saturday
  • 00:00
JUGEMテーマ:気になる本
 

 
 
   【こんな一冊の本】
 
   
       1勝100敗!
      

   
       あるキャリア官僚の転職記   大学教授公募の裏側
 
 
   
                  中野 雅至/著
 
   
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    どうしてこういう類の本を読みたくなるのでしょうか?自
  分
でもわかりません。不思議です。
  
  「目が行ったところにこの本があったから」
  
  まるでジョージ・マロリーみたいですね(笑)。
 
  100連敗っていったって結局は大学の准教授に就けたの
  ですから、のるまんじいみたいなヤツからすれば間違いな
  く
勝ち組ですよ。文章中で勝ち誇ったところがあるという
  ので
もないですから、素直に喜んでもいい筈ですが、結局
  エリー
トさんの本を読んでしまったというこです。 
  
  同じ職業を目指すなんて目標もありませんから。どうして
  手
に取ったんでしょう……。
 
  自分にないものにちょっとばかり関心が向いた?
 
  大学の教員公募が昨今目につくようになっていたことも一
  因
かもしれません。試しに思いつかれる大学のホームペー
  ジを
何校か検索してみてください。のるまんじいの言って
  いるこ
とがあながち間違っていないことがお分かりになる
  でしょう
から。
 
  そこに、知り合いと言ったらまあおこがましいけれど、某
  有
名大学からこれまた名高い某大学へ華麗なる転身を図ら
  れた
方がおいでになって、「へえ〜、本当にやっちゃんた
  んだ」
と唸ったことも原因に上げられそうです。 

  これって、やっかみに取れちゃうでしょうか?それだと本
  望
ではないのですが…(苦笑)。だってホントに縁がないん
  です
もの。もしもですよ、世の中がひっくり返っちゃって、
  「の
るまんじい、おまえを客員教授で呼ぶからさ」なんて
  言われ
たらどうしましょ―― 

  ああ、また妄想の世界に入っている。 どうしようもないよ。
  何とかにつける薬はナいっていう、あれね。
  
  ◎倍率数百倍。公募突破に必要なのは、コネ? 実力? そ
   れ
とも運? 
  ◎本邦初、大学教員公募の実態をセキララに描く。非東大
   卒
キャリア官僚による、トホホ公募奮戦記。筆者がすべ
   った
大学一 覧付き。  

  【目次】
 
  第1章 崩壊する「霞ヶ関帝国」の中で、大学教員への転職
     に
目覚める  

  第2章 本を出版すれば、世の中から注目され、教授になれ
     る
ほど、人生は甘いか?  

  第3章 戦略を整えた新潟出向時代
  
  第4章 「モンスター論文クレイマー」に変身した元官僚
  
  第5章 ジェットコースターのように激変した僕のメンタル
  
  第6章 大学教員公募再就職戦線の顛末
  
  関心がある方にはお薦めしましょう。関心があれば、です
  よ。
雑学の“タネ”になるかしら。
       
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       中野雅至の近未来予測研究所
   

 兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科准教授中野雅至のブログ
 
 
 
 
         http://nakanomasashi.com//
 
   
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      1勝100敗!      
   
     あるキャリア官僚の転職記  大学教授公募の裏側
 
 
   
                 中野 雅至/著
   
 
         
      
            2011年11月初版   光文社


               
           光文社のホームページは
 
 
         http://www.kobunsha.com/
     
   
 
   
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「日本で一番まっとうな学食 自由の森学園食生活部の軌跡」

  • 2012.05.30 Wednesday
  • 07:28
JUGEMテーマ:グルメ
JUGEMテーマ:オススメの本
 

 

 

   【こんな一冊の本】

 

 

         日本で一番まっとうな学食      


 

      〜自由の森学園食生活部の軌跡〜

 

 

 

                 山本 謙治/編著

 

     

 

 ================================================

 

 

 常日ごろ、「食べる」ことが大好きなのるまんじいである。

 

 そののるまんじいが「こんな1冊見つけちゃったぞ」と思わず
 声をあげた本である。

 

 この本には「自由の森学園生活部の軌跡」という副題がある。

 「自由の森」なら、そりゃあおもしろそうだとワクワクしてきた。

 

 「自由の森学園」というからには、ここで、自由の森学園につ
 て多少説明をしておかねばならない。この学校は埼玉県は西
の方
 の、ハイキングコースの起点にもなる飯能市にある。西武
池袋線
 の飯能駅からバスにゆられること15分、豊かな自然に
囲まれた
 中にある私立の中高一貫校だ。(後ほど、自由の森学園
のホーム
 ページをぜひごらんいただきたい)

 

 この学校、1985年(昭和60年)に、三鷹市にある明星学園小
 校の当時、校長だった遠藤豊さんたちを中心に、点数序列主
義に
 迎合しない新しい教育を目ざして創立されたのだそうだ。

 

 いささか堅苦しい表現になったけれども。この学校の卒業生に
 「北の国から」や「
Dr.コトー」に出演したあの吉岡秀隆さんを
 始め多彩な卒業生
がいる。

  

 その「自由の森」の学食がすごいんだそうだ。

 

 「学校教育」ということばをみて、保護者の立場にあるみなさん   
 ならどんなことを考えるだろうか。子どもにあった学校探し
をす
 る時に、「知育」「徳育」「体育」という三育に興味がまず
向く
 のではないだろうか。現実にはその中でもとりわけ「知育
」に熱
 い視線が送られるようだ。だから、学校主催の説明会な
どで、卒
 業時にどれだけ有名大学に生徒を送り込めるかだけが、
学校の使
 命のように誤解されることもあるようだ。

 

 卒業実績を見ると、我が子もその学校への合格を果たしただけで、 
 同じ大学に入学できるようなそん
な思いになったりしていないだ
 ろうか。

 

 その「三育」重視に対して、「食育」に力を入れていたり、こ
 から入れていこうとしたりしている姿勢の学校は存外少ない。

 

 大体が、「食育」ということば、それほど注目されていないよう
 に
思うが。

 

 その「食育」に対しての力の入れ方が、この学校は半端ではない。
 何しろ、学食を一手に切り盛りする「食生活部」というセ
クショ
 ンが学校の組織の中にあるということ見てもそれは明ら
かだろう。

 

 普通、私立の学校(大学を含めて)の「学食」を見てみると、
 者が入っている。値段が安いことは安いけれども、(この頃は、
 そうでもないようだ)「味は…
」とか「メニューは」とかは、ま
 あこんなもんだろうと心を納
得させる生徒や保護者が多いのでは
 ないかなあ。

 

 そこで、のるまんじいの頭に澱のように沈んでいたものが、浮
 んできたのだった。

   

 のるまんじいは、「給食」を生徒たちに提供している東京のあ
 私立の中高一貫校のお昼に参加させていただくという機会を
与え
 てもらったことがあった。「すごいだろう」という、学校
の先生
 方の鼻息も荒かったように思う。

 

 その時、のるまんじいたちはちょっと早めに「給食」を取り始め
 た
のだった。献立は、はっきりと記憶に残っていないが、いささ
 か量は少な
めだったかな。

 

 昼の時間になると、さあ、生徒たちが我先にと食堂になだれこん
 できていっぺんに活気づいたのだったが、食べるとことの
速さに
 は、まあ、驚いたのなんの。「おいしい」なんて感じてい
る余裕
 や「食べる」ことの大切さとかをそこには感じられなか
った。

 若者たちの食事らしいといえばそんな雰囲気で見ているとほほえ
 ましくもあったが。

 

 この「給食」を担当している業者さんの名前をここに書けば、
 なさんがよくご存じのあの会社なんだけども
。それは関係ないこ
 とだから。

 

 これでいいのかとその時、強く思った。

 

 それ以前、のるまんじいは、これまた縁あって地域の公立小学
 のPTA活動に2年間参加させてもらったことがある。

 

 そこでの活動の中の1つに「給食試食会」という行事があった。

 

 実際には、子どもたちの日ごろ食べているものと同じものを保
 者が「食べるだけ」の催しなのが、それでも使っている基礎
調味
 料などをみて、吟味されていることに感心したものだった。

 

 幸いにのるまんじいの子どもたちの学校は「自校式」で時間に
 るといいにおいが外の通りまでしてきて、「おっ、きょうは
○○
 だったか」とわかったものだった。

 

 野菜も地産地消ということで、全部ではなかったけれども、近
 の農家から仕入れていたっけ。生産者の顔が見えるというも
のだ
 った。のるまんじいの同級生のにいちゃんが野菜を作って
いたも
 のを使っていたなんて聞いたものだ。

 

 こういう経験をしてくると、次のステップでも同じようにして
 しいと保護者たちは思うものだ。ま、こんな思いなんてのは
いと
 も簡単に打ち破られるのだけれども。

 

 ところが、「自由の森」の「食生活部」のメンバーたちはそれ
 上のことを学校創立以来、着々と実践してきたという訳だ。

 

 こりゃあ、とんでもないエネルギーの要ることだ。私立の学校
 って「経営」している訳で、「効率」を常に頭に入れている。

 ったら、先の学校のように普通まず外注することを考えるだ
ろう。

 

 それをこの学校はしなかった。それどころか、学内に寮を置い
 いる関係から、朝、晩の食事も生徒たちに「安全な」食事を
提供
 したのだった。

 

 しかも、「赤字」を出していないというんだから、やっぱり「ス
 
ゴい!」。

 ここでちょっと横道にそれることをお許し願いたい。のるまんじ
 いは「小悪魔」たちに「すごい」の濫用を「悪魔のささやき」と
 注意してきた。何しろ、なんでも「すごい」で表現してしまうの
 だから。

 「『すごく』おいしいって、どんな味がするんだい?ウゲッーて
 いうほどのとんでもない味なのかい?」とか「『すごく』美しい
 って、見ていられないぐらいヤバいのかい?」と言ったものだっ
 た。

 そののるまんじいが、だ。今回、思わず「すごい」を連発してい
 るが、これは並みのレベルを軽く越えちゃっている、そんな風に
 好意的にお取りいただきた。

 さて。

 
この本を書いた山本さんは「自由の森」の2期生だそうで、愛
 心も垣間見える温かいまなざしで学校と学食を著している。 

 

 繰り返して書くのだけれど、この「学食」は正面から生徒たち
 胃袋を支えるために、そして「おなかをふくらませる」とい
うだ
 けはなく「食育」とは何かに取り組んできたそうだ。

 

 そして、「中高生の時期に何を食べさせるべきか」から考え、
 国から選りすぐりの食材を使っている。

 

 のるまんじいなんか、「アレルギ―」への取り組みに驚いたひ
 りである。

 

 卒業生たちは、口をそろえて、「今から思えばすごい食事だった」
 と言うそうだ。

 

 じゃあ、どんな食事なのか。それはもう本書をお読みいただき
 い。

 

 献立を含めて、ここにはかなり詳しく書かれている。「梅干し」
 も手づくり。「パン」は天然酵母を使って焼く。「ピッツァ」も
 
手づくり。カレーもスパイスからオリジナルで調合してとある。
 
あ〜あ。とても、ここには書ききれないよ。

 

 のるまんじい、一度ここの「学食」で、朝、昼、夕と3食、試
 をさせていただきたいと思った。

 

 今回は、中高校生以上の方に読んでほしいと思う。特にお子さ
 がおいでになる世代の方に、そして教育関係者の方にお読み
いた
 だけたらと思う。

 

 ご一読をお薦めする。

 

   

 

 ===============================================

 

 

 

   日本で一番まっとうな学食      

 


      〜自由の森学園食生活部の軌跡〜

 

 


 

                 山本 謙治/編著

   

 

         

      

             2010年7月 初版 家の光協会刊

             

 

 

         家の光協会のホームページは

 

       http://www.ienohikari.net/

       

   

 

  
 ================================================

 


 

         自由の森学園のホームページは

 

 

    http://www.jiyunomori.ac.jp/

                       

 

     
     
自由の森日記 〜先生方が書いているブログです〜


 

    http://blog.goo.ne.jp/jiyunomori-nikki

 

 

  ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「朝陽門外の虹 崇貞女学校の人びと」

  • 2012.05.05 Saturday
  • 00:12
JUGEMテーマ:オススメの本

 

 

 

    【こんな一冊の本】

 

 

 

 

       朝陽門外の虹

 

 

 

    〜崇貞女学校の人びと〜     

 

 

 

                  山崎 朋子/著

 

 

 

     
 ================================================

 

   

   

   
 
岩波書店のホームページにある本書の紹介にはこうあった。

 
かつて北京城市の東の出入口だった朝陽(チャオヤン)門の郊
 に、貧しい人々がかろうじて命をつなぐ大スラム街が広がっ
てい
 た、戦火近づく昭和の時代,その地で底辺層の少女たちの
教育に
 献身した清水安三という1人の日本人と、彼に協力した
日本・朝
 鮮・中国の女性たちがいた…。壮大なスケールで描き
切った傑作
 ノンフィクション!

 

 本書が産声を挙げたことを知ったとき、いつか読もうと思って
 モをしておいた。実現することはついぞなかったが、この晩
春に
 ようやく読むことができた。

 

 『サンダカン八番娼館』で名高い著者の山崎朋子さんには申し
 ないけれど、ついこの間まで、山崎豊子さんの小説という勘
違い
 を延々引きずっていたという、恥ずかしいおまけまでつい
ていた。

 

 清水安三の生い立ちと崇貞(ツォンチェン)学園の創立から、
 展期、そして北京にあったもうひとつの巨大スラム天橋(テ
ィエ
 ンチャオ)に建設したセッツルメント愛隣館に関しての記
述が本
 書の眼目であるから、それについてはここではふれない
でおこう。 
 また、最初の妻になる横田美穂との出会い、そして
遺志を継ぐ形
 で新しい伴侶になった小泉郁子について。これま
た、直接本書を
 お読み願いたい。

 

 ここでは、次から始めよう。

 

 1945(昭和20)年8月15日。

 

 あの日。清水安三、郁子夫妻は中国の北京、朝陽門外にあった
 貞学園の一隅に建てた自宅にいた。

 

 中国の貧しい階級の女性たちの自立のためにと経営してきた学
 であったが、日本国籍を持つ自分たちがつくった学園が<敵
性財
 産>として、連合国、直接には中国に没収ないしは接収さ
れるだ
 ろうと考えた。

 

 それが、11月8日に早くも現実のものになってしまった。通知
 ら接収時刻まで6時間あまりしかなく、中国の古典書籍も骨
董的
 品々も1点も持ち出せなかったという。

 

 校庭の一隅にあった前妻美穂さんの墓もそのまま残さざるを得
 かった。それどころか、講堂に掛けてあった美穂さんの肖像
画で
 さえ、あつかいあぐねていた。それを預かったのは、中国
を代表
 する作家魯迅の推薦でこの学校の教師になった羅俊英(
ルオ・チ
 ュンイン)だったのではないかと著者はいう。

 

 羅俊英は、自らが満州族の出自だった故、清朝の滅亡とともに
 職した同族八旗兵たちの末である朝陽門外の貧しい少女たち
を哀
 憐し、職を受けたんではないかと山崎さんは書く。終戦後
幾許も
 なく日本人への協力者、漢奸の疑いで投獄され、50歳
に満たぬ
 齢で非業の死を遂げてしまったらしい。満州族の女性
ということ
 もあってからだろうか。

 

 天津を発った軍事用の船艇は山口県の仙崎に入った。蛇足とし
 知りながら書けば、仙崎は詩人金子みすずの故郷だ。

 

 人生青壮年期を打ち込んだ営みのすべてを失っての、いわば敗
 ・失意の帰国だと著者は書く。島根、松江出身の郁子と近江
産の
 安三が目指したのは東京だった。

 

 その東京には荷を解いて泊るところさえなかった。頼みのYM
 Aのホステルは米軍の婦人宿舎になっていて、日本人は入れ
なか
 った。

 

 困り果てたふたりはそれぞれ知己を頼って身を寄せたのだった。

 安三は乗っていた都電の窓外に知人の家があるのを知り、そこ
 厄介になったのだった。翌朝路上で『死線を越えて』を始め
とす
 る著書で名高い賀川豊彦と再会したのだった。

 

 その賀川に著書の『農民福音学校読本』を読んだことを話し、
 村に入って、学校と教会と病院、それに孤児院を建てたいと
話し
 た。

 

 すると賀川が「善は急げ、鉄は熱きに打てというから、明日に
 も見に行きたまえ」と紹介してくれたのが、当時国鉄だった
横浜
 線の淵野辺駅から1キロあまり離れたところにあったとこ
ろだっ
 た。当時のことは、今では想像もできないぐらいの農村
地帯だっ
 ただろうと思う。

 

 3月24日、初めて訪れた日の写真が掲載されているが。雪が残
 ている中を夫妻で歩いているが、何とも寒々しいのは雪だけ
のた
 めではないようにのるまんじいには思えた。

 

 紹介された建物は、陸軍の武器・弾薬庫で働く工員たちの宿舎
 ったそうで、「非道い荒屋(あばらや)」と表現されている。

 

 それでも、これを「神の思し召」と、安三はこの建物を借り受け、
 中等教育をこの地で始めることにしたのだった。

 

 夫妻が、そして前妻の美穂が学んだアメリカのオベリン大学から、
 そして学園の周囲が染井吉野や八重桜の林に囲まれている
ところ
 から「桜美林学園」と名づけ、法律上から女子高校が誕
生し、翌
 年共学校としたのだった。

 

 最初の入試のときのこと。安三が受験生たちに向かって話した
 とは、すべての人を<平等>と見、その<人間的権利>を尊
重し、
 しかも<個性>を生かしていこうといった教育観だった。

 

 全文は本書でお読みいただきたい。

 

 校章は「荊冠」、スリー・ネイルズ・クラウン(Three-nails
  crown)で「苦難を通して栄光に入る」ことを象徴しているそう
 
だ。

 

 その後、大学設立に奔走する郁子が病に斃れる。

 

 中国の言葉・文化・思想を教える大学が僅かで、崇貞学園の心
 継ぐ桜美林学園が中国研究を中心とした大学を作り、中国の
学生
 も迎え入れ、<日中の架け橋>となる人材を育てたいと考
えてい
 た。

 

 それから。

 

 桜美林学園の初代理事長に就いたのは、賀川豊彦その人だった。

 

 そんな桜美林学園に、何年も前だが入試説明会へ悪魔のささや
 の囁きに乗せられて一緒したことがあった。

 

 京王線多摩センター駅からスクールバスがあるからということ
 安心して、その日乗車したのだったが、まあ、周りのほとん
どが
 女子大生でのるまんじいや塾の先生と思しき人たちはどう
も居心
 地が悪くずっと小さくなっていた。それにしても遠かっ
()
 途中で日大三高の前を通過する。そこまでも距離があ
ると思った
 のだが、そこから……だった。

 

 当時、中高の新校舎が完成したばかりで素晴らしかった。そし
 また、高校野球で甲子園に初出場で初優勝成し遂げた学校だ
とい
 うことを思い出していた。

 

 最後に。

 

 現在の中国で、崇貞学園や安三、郁子、美穂さんたちに対して
 んな評価をしているだろうか。

 

 2002(平成14)年、崇貞学園の後を使った北京市陳経倫中学が
 立
80周年を祝ったときに、当時の桜美林大学佐藤東洋士学長
たち
 が招かれたという。そのとき、記念碑の除幕があり、碑に
は安三
 の手になった「学而事人」の四字が彫られていたという。

 

 ちなみに。

 

 1949(昭和24)年の中華人民共和国によって成立した北京女子
 四中学が陳経倫中学の前身だから、創立
80周年には、前史と
して
 崇貞女学校を挙げているということなのだった。

 

 筆者が過日、柳絮が舞うころ陳経倫中学訪ねたとき、<校史陳
 室>に安三たちの写真が並んでいたのを見て、案内の若い職
員に
 「日本人として、嬉しい」と告げたところ、その人はにこ
やかに、
 「わたしたちは、井戸を掘ってくれた人を忘れはしま
せん!」と
 言ったのだった。

   

 こんなことばから推察していただけるだろうと思う。

 

 のるまんじいは、中学生のころから中国を親しい隣国として感
 ていた。しかし、当時はまだ国交が回復しておらず、近くて
遠い
 国だったし、関係書物もそれほど世に出回ってはいなかっ
た。

 

 中国語を学びたいと考えて、知り合ったある大学の教授の自宅
 でお邪魔したこともあった。

 

 それでも、当時の中国は“文化大革命”の真最中にあったし、
 批林批孔運動”が盛んな時期でもあって、のるまんじいが中
国へ
 行きたいという“夢”もかないそうになかった。

 

 日中国交が回復して、時がめぐり訪問も自由にかなうようなっ
 ら、こちら側がそうもいかなくなっていたという皮肉なめぐ
り合
 わせがある。

 

 いつか、いつの日か、中国を旅してみたいと今でも思っている。

 

 一般向け。中国に関心がある方、教育関係の方、キリスト者の
 々を始めとして、あらゆるみなさんに一読をお薦めさせてい
ただ
 きたい。

続きを読む >>

「変な給食」

  • 2012.04.17 Tuesday
  • 00:39
JUGEMテーマ:グルメ
JUGEMテーマ:オススメの本
 

 

 
  【こんな一冊の本】

 

 

 

 

        変な給食    

 

 

 

 

                 幕内 秀夫/著

 

 

    
 ===============================================

 

   

   
 
この本はぶっちゃけて言うと、暴露本てえことになるの?

   

 ふらっと立ち寄った駅前の本屋さんに平積みになっていたのだが、
 この「おやっ?」と思わせる題名と刺激的な写真が目に飛
び込ん
 できて、「オイオイ」という感じで思わず手に取った。

 

 ページを繰るたびに、「なんだあこりゃあ。ねえ、あなたもそ
 思うでしょ」と見知らぬ隣の人にでも思わず話しかけたくな
る、
 そんな衝動を起こさせる内容の本だった。

 

 いずれこのブログでご紹介させていただこうと考えている「日本
 で一番まっとうな学食」(山本 謙治/著)があるのだが、
また
 後日この対照的な内容の2冊の本が件の本屋さんで仲良
く隣同士
 に並べて陳列されてあったので、さもありなんとにん
まりしたの
 だった。

 

 さて。

 

 まず初めに、「これが『生きた教材』?ひどい献立ベスト6」
 いう挑発的な題で紹介されている。もちろん、実名で取り上
げら
 れた各市教委はおもしろくなかっただろうけれど。そのへんに

 いては本書を直接お読みいただきたい。

 

 

   その1  「先生、これ、昼メシっすよね?」

 

   ・エクレアパン  ・白菜のクリーム煮

   ・黄桃ヨーグルトがけ ・牛乳

 

   東京都狛江市[20071112] 



 
うわぉ!チョコがいっぱいかかったエクレアパンが主食なんだ
 て。手作業で1個1個コーティングしていることを当時の栄
養士
 さんがアピールしてたっていうけど……。でも、中学生な
んかこ
 れだけで、部活まで持つかね〜?先生たちからブーイン
グは出な
 かったのか。

 

 

   その2  「先生、いちご味とうどんだしは合いません!」

 

   ・きつねうどん  ・いちごむしパン

   ・牛乳

 

   埼玉県志木市[記載なし]

 

 

 甘いいちご味の蒸しパンとうどん。う〜ん、取り合わせの妙と
 もおっしゃりたいの?粉もんばっかしだねえ。まあ、粉もんだけ
 が悪い訳じゃない。取り合わせも問題だね。それにおかず
がない
 よねえ。 

 

 

   その3  「児童もびっくり!アイス型パン!?」

 

   ・アイス型パン ・イカのごま味噌かけ  ・カレーポテト  

   ・ミネストローネ ・清見オレンジ ・牛乳

 

   東京都日野市[2009・5・8]

 

 なんでパンにアイスのコーンをつける必要があったんだろう。
 れだったら子どもたちがパンを残さずに食べるだろうという
配慮
 かしら。

 

 

   その4  「ちくわ天がサンドされてる!考えた人、理由を
         教
えて〜」

 

   ・ちくわサンド     ・ミネストローネ

   ・ほうれん草のサラダ  ・牛乳 

 

   東京都日野市[2009・2・24]

 

 ちくわ天って、給食から誕生した食べものなんだってね。知らな
 かったなあ。ということで、まず、
それにびっくりしたさ。その
 ちくわ天のはさまったパンだって
よ。でも、町のパン屋さんで売
 ってたら思わず買っちゃうな?

 

 

 

   その5  「確かに子どもは喜ぶよ。魅力的だよ。

         でも、それでいいわけ?ヤバイでしょう?」

 

   ・生クリームサンド   ・やきそば

   ・牛乳

 

   三重県松阪市[2007・4・2]

 

 「お子さまは神さまです!」てこと?どっちがおかずなの?

 

 

   その6   「ねえ、うちの学校って○ッテと、なんか関係
          あ
ったりするわけ?」

 


   ・エビカツバーガー(タルタルソース) ・コーンスープ

   ・雪見だいふく   ・牛乳

 

   愛知県刈谷市[2008・3・10] 

 

 給食で出される“雪見だいふく”って「学校給食会」を通して
 か購入できないんだって!だいたい、この「学校給食会」っ
て何
 者?

 

 この後、「超ミスマッチ献立」へとさらにつながる。

 
どうかな?

 

 のるまんじい世代からすれば、給食の献立の中身がこれほど変
 っていたのかと、羨ましくもあり、はたまた呆れた声が聞こ
えて
 きそうだ。

 

 一転して、高校生や大学生たちからは、「それがどうかした?
 か問題でもある?」といった反応が返ってきそうにも思うの
であ
 る。

 
このあともお口あんぐりのショッキングな写真が続いていく。
 こではご紹介しないので、ぜひ実際にお手に取って見ていた
だき
 たい。

   

 ともかく、この本が世に出て、賛否両論の意見が多く寄せられ
 そうである。あえて、今、そこは見ないでもう少し書き続け
てみ
 たい。

 

 翻って、自分がこの本に載っている献立の「給食」を食べてみ
 いか、あるいは子どもに食べさせたいかと問われると、「給食」
 でなら、のる
まんじいは「否」と答えるかな。

 

 それにしても、どうしてこんな献立になるんだろうか。それを
 えられないものかとの問いに教育委員会や現場の栄養士から
理由
 を聞いていると筆者の幕内さんは書く。

 

 「予算がない」「人件費の問題」「パン業者への配慮」など。
 の「パン業者への配慮」という理由はあまりに素直な回答で
ある
 意味こわくない?

 

 その上、「学校給食摂取基準」なるものが、文部科学省の指導
 定められていているらしい。

 

 だからといってこの給食はねえ……。

 

 のるまんじいは思っていたんだ。献立の“単純化”は「センタ
 方式」のためではないかと。昔なら、その学校学校で一から
調理
 をしていた「自校式」が多数を占めていたのに、“効率化
”の名
 のもとに「センター式」に変更されたのだろうと。

 

 はたまた、「残食量」に対する締め付けでも厳しくなって子ど
 たちに阿ねたのかなと。

 

 日本全国、おしなべてどこもかしこもとんでもない事態になっ
 いる訳では決してないそうなので、いくらかはホッとした。

    

 たとえば、福井市役所の食堂では、その日の学校給食と同じ献
 のメニューが用意されているそうで、市職員も市民も食せる
らし
 いし、給食作りに携わっている職員はかなり神経を使って
いるそ
 うだ。これは、いい方法だと思う。というか、各自治体
の“長”
 の方も教育長さんも同じものを召し上がられたら如何
だろう。

 

 また、「こんな給食が食べたい」と新潟県三条市の取り組みに
 いても本書では取り上げている。

 

 「変な」給食で育った世代が大きくなって、子育て世代になっ
 時、果たして「食」はどうなるだろうかと、現場は考えたこ
とが
 おありだろうか。

 

 実際に今、そんな危惧が現実になりつつあるというか、すでに
 っているというそんな本も出版されているそうである。         

   

 そのへんについては、また別の機会に譲ろうと思う。

 

 なお、「学校給食と子どもの健康を考える会が」出版協力して
 ることを記しておこう。

 

 のるまんじいはこの本をもって、学校給食に“けち”をつけよ
 などという考えからこの本を取り上げたつもりはさらさらな
い。
 かといって“ただおもしろそうだから”と興味本位で取り
上げた
 つもりもない。

 

 そうではなく、“学校給食”に関するニュースが多く報道され
 中、ある一面、一面しか扱われていないように思い、そのニ
ュー
 スでは浮き上がってこない切り口の“学校給食”の現状を
多くの
 方に知っていただきたいと思ったからである。

 

 のるまんじい自身、愚息どもが小学生のころ、PTAが主催す
 「給食体験」に参加しそこなった体験を持つ。この時は、鼻
先に
 いい匂いを感じながらお預けになったのだった。

 
そこでの詳細はまた別の機会に譲りたいと思っている。

 

 どなたにもお読みいただける1冊だと思う。身近に給食を食べ
 世代がおいでの方がたとえいなくても、「まあまあそう言わ
ない
 で」とご一読をお薦めさせていただきたい。
 

 

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