まあやんの 徒然なる日々

お薦めの本の紹介と移ろいゆく日々の中から目にしたことを綴るブログです
<< July 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
# 「集団的自衛権行使に反対する 声明・決議書・意見書」
JUGEMテーマ:オススメの本

 
 
 
   【こんな一冊の本】
 
 
 
 
 
 
       集団的自衛権行使に反対する  
 
 
 
 
 
 
                         声明・決議書・意見書                           
 
 
 
    
 
                  北海道新聞社/編
                                    
 
 
 
 
   ==============================================================
                
 
 
 
   【ひとこと】
 
   
 
   みなさんは、この本をどのように読まれますか?
 
   のるまんじいの友人の家族の方の名前を見つけたので、紹介す
   ることを決めました。
 
 
 
 
     【北海道新聞社社のホームページより 本書の内容】
 
   
   安倍内閣が、憲法解釈の問題として集団的自衛権行使容認の閣
   議決定。これに対し多方面から様々な反対意見が出されていま
   す。日本国憲法、日本の国の未来の危機を訴える声明や決議を
   とりまとめ、何が問題なのかを明らかにします。日本国憲法の
   条文付き。
 
 
 
   【本書の内容】
 
 
 
   1.集団的自衛権って何?
 
 
 
     集団的自衛権とは  憲法とは
 
 
       憲法学者   奥平康弘さん
 
        (東京大学名誉教授 「九条の会」呼びかけ人)
 
 
     どうなる自衛隊
 
 
     北海道新聞社説
 
 
 
   2.声明・決議・意見書
 
 
 
     立憲デモクラシーの会
 
     国民安保懇
 
     自衛隊を活かす:21世紀の憲法と防衛を考える会
 
     九条の会
 
     戦争をさせない1000人委員会
 
     解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会
 
     映画人九条の会
 
     ピースウイング
 
     日本ペンクラブ
 
     日本児童文学者協会
 
     文明哲学研究所
 
     歴史学研究会
 
     生活協同組合
 
     日本消費者連盟
 
     全国保険医団体連合会
 
     主婦連合会
 
     日本YWCA
 
     国際環境NGOグリーンピース
 
     認定NPO法人環境市民
 
     日本弁護士連合会
 
     明日の自由を守る若手弁護士の会
 
     日本新聞労働組合連合(新聞労連)
 
     日本労働組合連合(連合)
 
     全国労働組合総連合(全労連)
 
     札幌市議会
 
     福島県南相馬市議会
 
     沖縄県議会
 
 
   3.閣議決定 首相会見全文
 
 
       (略)
 
   4.日本国憲法
 
 
 
==============================================================
 
 
   
 
 
       集団的自衛権行使に反対する  
 
 
 
 
 
 
                         声明・決議書・意見書                           
 
 
 
    
 
                  北海道新聞社/編  
   
 
         
      
             2014年8月 初版 北海道新聞社刊
             
 
 
 
          「北海道新聞社の本」のページは
 
 
         
http://shop.hokkaido-np.co.jp/book/
     
   
 
   
   ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
   ==============================================================

 
| comments(0) | trackbacks(0) | 00:00 | category: 書籍 「社会科学」 |
# 「雑談力」
JUGEMテーマ:オススメの本

 
 
 
   【こんな一冊の本】
 
 
 
 
 
        雑談力
 
 
 
    
 
                  笑福亭 笑瓶
 
 
 
   ==============================================================



  
“○○力”ということばをいろんなところで見かけます。


    
基礎力 労働力 国語力 読解力 文化力 野球力


  
果ては“議員力”なんてえのまであります。

  
人前で号泣してみせたあの方や、どこぞの議会で“ヤジ”
  飛ばされた方々を思い起こします。

  
その点、“雑談力”ということばは構えなくていいなと思っ
  て
おりました。

  
“雑談力”ということばと出会ったのは初めてでした。まあ
  そ
れでも、あの笑瓶にいさんが書かれた本だから読んでみよ
  うか
なぐらいの気持ちで図書館から借り出してみた次第です。

  
笑瓶にいさんとのるまんじいは完全に同じ世代なんですね。

  
今回本書の確認をと思って、いつものAmazonさんをお訪ねし
  たら、
まあ“雑談力”と題する出版物の多いこと。多いこと。
  改めてびっく
りです。

  
しつこいのが取り柄(?)ののるまんじいですから、ちょこっ
  と
ばかり、気になって、だったらと。

  
まず。「雑談」とは何ぞや……ですが。「これといったテー
  マ
をきめないで、気楽に話をすること」といったところでい
  いで
しょうか。

  
その“気楽”にお話することに「力」が今さら要るのかなあ
  と
なるのですが、本書では、若い部下やOLという異世代と
  のコ
ミニュケ−ションの取り方に悩む中高年層が読者層のタ
  ーゲッ
トになっています。いやあ、まさにのるまんじいじゃ
  あござい
ませんか。

  
笑瓶さんは、ご自身のことをこう語ります。

  
無理して「若者言葉」は使いませんし、若い子らに媚びるよ
  う
な態度でも接しません。年齢差、世代間のギャップを相手
  に感
じさせず、逆に、自分が「オヤジ」であるということを
  生かし
て、若い子たちとの距離感を縮めていくコミュニケ−
  ション術
があると思います。

  
ということで、中では、もっと具体的に“ご指南”くださっ
  て
います。

  
そして、最後にこう釘をさしています(笑)。

  
人と人とのコミュニケーションも外交も一緒だと思うんです、

  
と。

  
このことばに、“ドキッ”としたのは、のるまんじいだけで
  し
ょうか。「そうか、それでか」と思いました。

  
日本の外交下手は、ここにあったのかって(笑)。外交ばかり
  じ
ゃないですよね。お仲間内でも今まさに“じょうず”にコ
  ミュ
ニケーションお取りになれなくて、ご苦労なさってるの
  をテレ
ビで拝見しますものね。

  
エエ〜、じゃあ、この本はその方々に送らなきゃいけません
  っ
て?そんなことできるわけないじゃないですか(笑)。

  
閑話休題。

  
この本を読みまして、のるまんじいが思ったことは、オレっ
  て
今まで年若いみなさんに支えてきてもらったんだなあとい
  うこ
とです。あの“小悪魔”たちもその例外ではありません。
  何し
ろ、このオヤジの鈍感さはそりゃあもう半端なものじゃ
  ありま
せんから、あっしの“意味不明”な言動を掬い取って
  咀嚼して
理解してくれていたのですね、きっと。今さらなが
  らに「感謝」のひと
ことにつきます。

  
と、前回はまとめてしまったのですが。この度ブログに記事
  を単
独でUpするにあたって、ちょっと待てよと。こんな日本
  語も異
世代では通じなくなってるぞというのを1つご紹介す
  るよい機会だ
と思った次第です。

  
のるまんじいの愚息たちより年若き現役の大学生たちとそれ
  こ
そ“雑談”に及んでいた最近(7月下旬)のことです。

  
その中のひとりにカテキョー(家庭教師)をしている青年がい
  て。
まあちょっと苦労話とでもいいますか。国語の物語文を
  誰かに
教えていて、やっぱり「小悪魔」ですかね。どこかで
  「明くる年」がわからないと言われたら
しいんです。「年が
  明ける」「年が暮れる」は頭の中にないら
しいと。

  だったら、「明けましておめでとう」を例に出せばいいのに
  と思いついたのは、この記事を書いた後でした。

  まあ、
なるほどと思いながら、「『大の月』とか『小の月』
  はどうな
んだろうね」って、何気なくふってみたら、大学生
  諸君一斉に「何そ
れって?」ていう顔つきでのるまんじいの
  方を見るんですよ。

  「あれ?何、この空気は?」って、
今度はこっちが驚く番で
  した。

  
一通り説明して、「え〜、言わないの?じゃあ、何て言うの
  ?
」って訊ねましたら、バリバリの理系クンが「31日の月、
  と
か、ひにちでいいますよ」って。

  
「じゃあ、西向く侍(二四六九士)は?」って、重ねて問うと
  そ
こにいたすべてが「???」になったんです。そんなの常
  識じ
ゃんと思っていたのるまんじいが完全に浮いちゃった形
  でした。

  
「月」の大小の覚え方に手の甲を使うでしょって、言ったっ
  て
誰も興味を示さず次の話題に。

  
学校でも教えないらしいですね。完全に「トリビア」の迷宮
  の
紛れ込んだみたい…な。

  
後でパソコンで調べるとちゃんと載っているんですが。

  
そういえば、“通じないことば”を無意識に若い世代に発し
  て
いることがあるなあと思いますもんね。

  
やっぱり“雑談力”は要りそうですね。どうやって相手にこ
  っ
ちの話に耳を傾けてもらうか。再考が必要だとひしひしと
  感じ
た次第です。

  
でもなあ――。

  
中高年層向けだとは思いますが20代、30代の方が読まれても
  参
考になるでしょうね。



 
============================================================
     
 
 
 
       雑談力
 
 
 
 
    
 
 
                  笑福亭 笑瓶
   
 
         
      
           2010年6月 初版 KKベストセラーズ社刊
             
 
 
 
 
             KKベストセラーズ社のホームページは

 
 
           
 http://www.kk-bestsellers.com/
 
       
 
   
   ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
   ==============================================================
| comments(0) | trackbacks(0) | 00:59 | category: 書籍 「社会科学」 |
# 「おじさん図鑑」
JUGEMテーマ:オススメの本

   【こんな一冊の本】

 

 

 

 

     おじさん図鑑

 

 

 

 




 

                           なかむら るみ/絵・文

 

 

 

       
  ==========================================================

 

   

   

  おじさん――この不可思議なもの

 

   なんちゃって。

 

   そんな風に本書の紹介を書き出すつもりでいた。

 

   種明かしをしちゃえば、だ。

 

  8月がきょうで終わりだとはいえまだまだ暑い日が続いてげ
  ん
なりしている、のるまんじいがいる。

 

  1年中“些か”いかれぽんちきなのだが(本人はあくまで、
  “
いささか”だと思っているところがなんだが)、いやあこ
  の時
節は特にいけない。“おかしさ”加減が半端じゃなく針
  がグイ
ーン、グイーンと、ふれやがる。

 

  自分がそんなもんだから、こんな時は、一丁腹の底からゲ
  

  ラゲラ笑える本をご紹介したくなる。例えば、昨年は「バカ
  日本地図 全国のバカが考えた脳内列島MAP」
(一刀/著
  
  技術評論社/刊)を取り上げさせていただいた。


  よくもまあ、こんな本があったもんだとすっかり感心した。
  そ
れで味を占めたという訳ではないが、狙った柳の下の2匹
  目の
どぜうが本書だったのだ(笑)。

 

  図書館でもそこそこ人気が高いらしく、「リクエストが届き
  ま
したよ」メールが届くまでにはそれなりに時間を要した。
  とな
れば、期待度も自然高まるというもの。

 

  「さ〜て」と、どんな風に腕によりをかけて料理しようかと、

  ページを繰り始めた。と、まあ、そこまではよかったのだが
  …。

 

  これが、笑えないのだ(苦笑)。悔しいかな腹から大笑いだな
  ん
てこれっぽちも無理だった。

 

  何でかって……?

 

  そりゃあ、のるまんじいが、間違いなく100%現役バリバ
  リ「オヤジ」だから、だろうな。よくある“同類相憐れむ”
  って
いう、あれだ。と思う。

 

  「だからさあ、この本紹介できそうにないよ〜」とぼやいた
  相
手はわが“盟友”女史。ロンネフェルトのルイボスティに
  ご機
嫌の女史、本書を手に取ったら、「いる、いる、こんな
  人」と
感心しながら、まあ笑うことわらうこと。

 

  ということは、異性から「おじさん」を見ると、素直に笑え
  る
ということだ。まあ、著者も“おじょうさん”だしね。

 

  「『おばさん図鑑』って、ないのかね」と訊けば、それじゃ
  本
にならないよと軽くいなされてしまった。

 

  つまり、“おじさん”には、本になれるだけの「何か」があ
  っ
て。

 

  そんな訳で、今1度本書を見ながら、女性陣には「笑い」を、

  わが同性たちには「ため息」を思いっきり出していただくこ
  と
にしようか、とここに取り上げることを決めたのだった。
  先に
捉え方は「十人十色」だよとお断りしておきたい。

 

  表紙。裏表紙がいい。

 

  すでに「こんなおじさん、いる。いる」ばっかりである。

 

  さらっと見ていただいたら、表紙裏の「本書の使い方」にい
  き
たい。少しばかり長いが引用させていただこう。

 

  おじさんの仕草や言葉には、長年社会を歩いてきた人生が詰
  ま
っています。それはくだらなかったり、おおしろかったり、
  為
になったりと…千差万別。その隠れた素晴らしさ、若者に
  はま
だ備わっていない味わいを伝えるべく、取材し、観察し
  図鑑と
してまとめました。今まで気にしていなかった「おじ
  さん」を
楽しむガイド。これからの人生を歩むヒントが見つ
  かるかも知
れません。

 

  …だってよ。何書いてんだか…、編集者も若いやつらばっか
  り
か?「こちとら、見せもんじゃねえぞ」と、つぶやきたく
  なる
ような“おことば”。      

 

  まあ、いいさ。そんなもんだろう。どうせ。

 

  と、ここまで書いて読み直したが、やっぱりきょうは変。上
  品
さのかけらもない。ヤバいね。いいや、もうこのまま突っ
  走ら
せていただくことにしよう。

 

  では、いかなる「おじさま」方が載っているかというと…。

 

 

        普通のスーツ姿のおじさん

 

  のるまんじいもまずこれだ。「ドブネズミ」色のスーツなん
  て
昔新聞やテレビで言ってたな。没個性で。

 

 

        案内係のおじさん

 

        制服のおじさん

 

        お疲れのおじさん

 

        たそがれるおじさん

 

  「たそがれる」を通り越すと「放心」になるらしい。

 

 

        半ズボン+革靴のおじさん

 

  きちんとしているのか、していないのかよくわからない独特
  な
格好である。理由はただひとつ、暑いから。だって()

 

  のるまんじいもそんな格好してみたいなあって…。

 

 

        ハイウェストのおじさん

続きを読む >>
| comments(0) | trackbacks(0) | 11:17 | category: 書籍 「社会科学」 |
# 「あなたが怪」
JUGEMテーマ:オススメの本

 
 【こんな冊の本】
 
 
 
 

  あなたが怪
 
     


 

                  太田垣晴子/著
 
 
============================================================================
 
 
 

 まずは、この題名にぐっときちゃいました。何て洒落た題でしょ 
 う。「あなたがかい?」という“問い”と「怪」がひっかけてあ
 って。いいですね。
 
 でも、ほんのちょっと前まで「あんたが怪」だとばっかり思って
 いまし
た。のるまんじい的には「あんた」の方が数段上を行くよ
 うに思
いますが。本書の方が上品ですね。
 
 それにしても。
 

 今更ながらに自分が指さされながら「怪?」と訊ねられたところ
 も好きです(笑)。十分に「怪」の資格はありそうですもんね。
   
 「だったら何故紹介しないの?」となる訳ですが、それとこれと
 は別物で、しないのではなくて、できないのです。まず本書をど
 こかで探してみてください。
 

 見つかった?如何です?いいでしょう?太田垣晴子さんの手にな
 る妖怪たちのいるは、いるは。百鬼夜行ですって。そして中心に
 お札の如き風体の題字。
 

 怪談雑誌『幽』に連載していたものを中心に、妖怪よりヒトのほ
 うがリアルに怖いかも!ヒトという姿のが。思わずう、ふ、ふです  
 ぞ。
 

 のるまんじい、楽しいのに書けなかった、その謎解きもみなさん
 にお願いしようかしら。
 
 ちなみに。
 
 われらが
()Amazonにはこんな風に紹介が。
 
 濡れ女、山童、しょうけら、わうわう、火車、ぬっぺっぽうなど、
 
70(仮)の妖怪たちを描いたコミックエッセイ。
 
 結婚前、結婚後、出産後の笑える「私が怪」エピソードを書き下
 ろして出版。あなたの周りの怪しい出来事は妖怪たちの仕業? 笑
 いとユーモアをちりばめて、現代の日常的怪異を妖怪になぞらえ
 て描いた快作。カバーには大田垣晴子オリジナルの百鬼夜業! 絵
 のうまさゆえ、圧巻です。
 
 妖怪とは―異世界の存在。いやそもそも架空の異形で…。でも意
 外に身近にいたりするのでは。
 
 また、レビューをお読みいただけるといいかも、です。
 
 一般向け。ちょっと「へこんだ」時なんかいいかも知れません。み

 なさんにお薦めします。
 
 
=======================================================================
 
 
 
       オオタガキセイコ・日記


       
http://seikoo.exblog.jp/



       怪談専門誌 『幽』は
 
 
              
http://ddnavi.com/yoo_mei/

           
 
 
=======================================================================
 
 
 
    あなたが怪

 
     
 

                  太田垣晴子/著
 
 
 
 
         
2012年9月  メディアファクトリー刊
 
 
 
 
       メディアファクトリーのホームページは
 
       
http://mediafactory.jp/
 
     
  ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

  =====================================================
 
| comments(0) | trackbacks(0) | 14:27 | category: 書籍 「社会科学」 |
# 「よくわかる犯罪社会学入門」
JUGEMテーマ:オススメの本

 

 

 

   【こんな一冊の本】

 

 

 

 

 

        よくわかる犯罪社会学入門

        

 

        

 

                矢島 正見/編著

                丸 秀康/編著

                山本 功/編著     

 


  ===============================================

 

   

 

 よくわかる「犯罪社会学」だって言ったって、「犯罪社会学」
 そのものであって、何かに“変身”するわけじゃない。

 

 にも拘らずである、何ゆえにここに取り上げさせていただいたか、
 である。おそらく読者のみなさんさぞや驚かれている
のではない
 だろうか。よもやそのような“かたい内容の書籍”
の紹介文が掲
 載されようとは思ってもみなかったであろう。
このブログにとっ
 て、また、のるまんじいにとって、ある意
味、“空前絶後”ので
 きごとだろうから。

 

 ま、それはさておいでである。

 

 「人殺しが犯罪にならないとき」

 

 のっけから、物騒な題名である。

 

 「人を殺せば殺人、とは残念ながらいかない」

 

 例にこう書いてある。

 

 戦争中、敵兵を殺しても殺人ではない。(確かに!)それが、
 じ戦争中であっても、味方を殺せば殺人である。

 

 なぜか?

 

 「殺人」というのは「とんでもない・許すことはできない」と
 う意味が社会から付与された「人を殺す」という行為だから
だと
 いう。

 

 そこではこんな例をさらに挙げる。

 

 「1人殺すと殺人者で100万人殺すと英雄」というチャップ
 ンの映画での有名なセリフは、残念ながら間違っていると。

 

 おやおや、そうなのか。では、正しくはどうなのか。

 

 100万人の殺しが賞賛された場合に英雄にされるのだと。

 

 「うーん、『賞賛』か…」、成程なあ。

 

 次に。

 

 「非行」

 

 近ごろ、「非行老人」「不良中年」なんて言葉がある(のだとか
 )。(のるまんじいのおやっさん「不良中年」じゃないよねえ)

 

 それが、法概念だと「非行」とは、20歳未満の者ではなくて
 ならない。それが「少年法」によって定められている。

 

 このめるまがの読者のみなさんなら「そんなの知ってるよ〜」
 お声がかかりそうだが、のるまんじいにとってはその1つ1
つが
 とても新鮮に映った。知っていると思ったことが実は意外
に曖昧
 だったりすることがよくある。それを「ああ、そうだっ
たんだ」
 「やっぱりね〜」と再確認をしている気がする。

 

 では、なぜ「少年法」があるのか。

 

 それは大人と子どもを区別するからだ。「大人も子どもも皆同じ」
 という考えなら、「非行」などという概念はないし、「少
年法」
 もいらなくなる、のだそうだ。

 

 その一方で、お年寄りはほかの人と違うというのであれば、「
 人法」というのをつくって、「非行」は70歳以上のものと
定め
 てもいいはずである、となんともドキンとするようなこと
が書い
 てある。

 

 以上のように「犯罪」「非行」をこんなふうに考えるのが「犯
 社会学」なのだそうだ。

 

 それにしても、である。

 

 「不良老人」がぐっと多くなって、社会に悪影響を及ぼすと若
 層を中心に思い始められたら、老人の行動を取り締まろうと
いう
 そんな法律が近い将来できてしまうかもしれない。これは
のるま
 んじいの妄想の1つに過ぎないが、そんなテーマのSF
小説があ
 ってもおかしくなさそうだ。くわばら、くわばら(笑
)。

 

 そして筆者は次に「犯罪社会学はクールでひねくれた学問(!?)
 かと読者に問うてくる。

 

 どうしてかは、みなさんに本書を手に取っていただいてお読み
 ただけば、この疑問は容易に氷解するだろう。

 

 こんな例をみなさんはどう思って、読まれるだろうか。いささ
 引用が長くなるがお許しいただきたい。

 

 今から40年前までは、立身出世、高学歴・一流大学歴は若者の
 想だった。その理想が脅迫装置と化して、若者の絶望と自殺
を生
 み出し、落ちこぼれを生み出し、非行を生み出して行った。

 

 近代社会が生み出した美徳がさまざまな青少年問題という悪を
 んだ。このことを最初に鋭く指摘したのが犯罪社会学であっ
た。

 

 現在では、自己表現・自己主張はよいことだとされ、そうする
 とが理想であり正義であるとされている。結果、それをでき
ない
 子どもたちが追いつめられ、暴力による自己主張という方
向性が
 出てきていると筆者は指摘する。

 

 犯罪社会学はこうしたことを暴き出す。「美徳が悪を生む」の
 という。

 
編者はこう書く。

 

 本書はこうした犯罪社会学のおもしろさを知ってもらうために
 かれた入門書である。

   

 犯罪社会学の理論が、わかりやすく、丁寧に、しかもかなりの
 的水準を維持し、解説されている。

 

 ただ「読むだけ」「教わるだけ」の入門書から、「自ら調べる
 「独自に調査する」「頭だけでなく、行動で勉強する」入門
書に
 なっている。ゼミレポート・卒業論文作成に役立つはずで
ある。

 

 そして、

 

 本書が大学の授業のテキストであるならば、教員の解説、たと
 の事例そしてアドリブを聴き逃さないようにしていただきた
いと
 結んでいる。

 

 そこで思ったことがある。

 

 「今の大学生たちはいいなあ、羨ましいなあ」と。

 

 「非行中年」「チョイ悪おやじ世代」は思うのである。日本の
 学は生涯学習の場になっているだろうかと。ある世代になっ
たと
 き、“ぬれ落ち葉”なんかになってやるもんかと思い、一
念発起
 してもう一度専門的に関心のある学問を勉強し直してみ
たいとな
 ったとき、どんな手段が取れるのだろうか。

   

 大学の方でもっとオジサン、オバサンたちに門戸を広く開放し
 もよいのではないだろうか。

 

 それは「社会人なんとか」ではなくて。もっと上の年代向きの
 である。であるなら、各自治体等やカルチュアーセンターが
その
 役目を担っているではないかと言われるだろうが、それと
はまた
 別の「学び」の場が用意されてもいいのではないだろう
か。

 

 しかしながら、世知辛い今の世の中である。年金世代にとって
 立大学の授業料はかなりきついものがあるなあ。そのへんも
大学
 には考慮していただきたいものだなあ。

   

 この入門書をみていて、そんな妄想がむくむくと頭の中で起き
 がってきた。このテキストを使って勉強してみたいものだな
あと。
 あ、でも、いざ参加してすぐに舟を漕いでたら話にもな
らないけ
 れどね。

 

 などと、ぼやいていたら結構の数の大学で講座を開設している
 とを知った。やはり、無知というのは恐ろしいものだと恥じ
た。

 

 閑話休題。

 

 最後に。

 

 各COLUMNの中で。

 

 「犯罪・非行にかかわるボラティア」「外国人犯罪」「文化的
 生産論」「フェミニズムの視点からみる犯罪社会学」「構築
主義
 」といったところに目が向いた。

 

 実は以前に、この本をある方にいただいたのであった。それを
 らっと読んで書棚に立てておいたのだったが、どうも「気に
なっ
 て」いたので、久しぶりに読み返してみた。

 

 そうしたら、失礼な表現ながら、これがなんとも「おもしろい
 のである。いただいてから、何年かしてのるまんじいのおつ
むが
 本書の“理解レベル”に多少なりとも近づいたということ
だろう 
 か。それであっても、この本にはやはり“水先案内人”
が必要だ
 と痛感するのである。

 

 なお、パソコンで検索してみたところ、東京都にある公立図書
 には、本書を所蔵しているところが結構あることがわかった。

 れも本書よりも新しい改定版をおいてあるところが多い。多
摩地
 区も
15市となかなか検討している。(以前は少なかった)。
みな
 さんのお住まいの近隣の図書館はどうだろうか。

 

 本書の目的から考えれば、大学生向きということになるだろう。
 
しかし、のるまんじい的に言えば、高校生以上すべての世代の
 なさんにお薦めしたいと思う。

 

       
  ==============================================

 

 

 

 

     よくわかる犯罪社会学入門

        

 

        

 

                矢島 正見/編著

                丸 秀康/編著

                山本 功/編著 

 

         

      

             200411月 初版 学陽書房刊

             

             

 

 

                学陽書房のホームページは

 

         http://www.gakuyo.co.jp/

     

   

 

  

    
 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
     
  ================================================

| comments(0) | trackbacks(0) | 13:03 | category: 書籍 「社会科学」 |
# 「日本一心を揺るがす新聞の社説」
JUGEMテーマ:オススメの本


 

 

 

 【こんな一冊の本】

 

 

  

      日本一心を揺るがす新聞の社説    

 

 

    〜それは朝日でも毎日でも読売でもなかった〜

 

 

 

               水谷 もりひと/著

 

 

 

 ===============================================

 

   

   

  冬のある日のこと。

 

 のるまんじいは、動物病院の待合室にぽつんといた。

 

 およそ縁のない場所のようだが、ともかく野暮用がそこにあった。
 「待つ」ということは、どうしてこう退屈なものであろう
か。あ
 の「待合室」というところは、動物病院だろうが、そ
うでなかろ
 うが、決まってどうしようもないほど退屈になる。

 

 患者用に(動物病院だと飼い主用だろうが)本が置いてあった。
 
幼子が格好のおもちゃを見つけたように、もう「ラッキー!」と
 いわんばかりに、次から次へとパラパラしてみる。ほかの人がい
 
れば、立ったり座ったりの繰り返しでいい迷惑になる。落ち着き
 
がないのがバレバレである。

   

 その野暮用のために待っていた時、本棚にあったのがこの『日
 一心を揺るがす新聞の社説』だった。考えてみればエラいご
大層
 な名まえで、普段なら「何じゃこりゃ」とにんまりするだ
けで、
 手に取らなかっただろう。それが手にしたのだから、相
当の暇だ
 った訳だ(笑)。

 

 みなさんは、「みやざき中央新聞」をご存じだろうか?「きっ
 宮崎県の地方紙ね」ぐらいは想像がつくだろう。ところがで
ある。
 宮崎といえば、「宮崎日日新聞」という日刊紙を発行す
る新聞社
 があって、こちらの方が世間に名を知られている。

 

 「おや、まあ」であった。では「みやざき中央新聞」とは、と
 で調べたところ、毎週月曜日発行の“ミニコミ紙”なのだそ
うだ。
 水谷さんはこの新聞に
20年にわたって、書き続けてき
た約1000
 近い社説の中から
41本を選びぬいて書籍化した
のが本書だそうだ。

 

 水谷さんの“社説”を評して、「社説らしからぬ『社説』とある
 大
学の先生は指摘するそうだが、水谷さんはこう言うのだ。

 

 情報は、「報道」の「報」の上に「情け」を乗せている。「情
 」とは、人間味のある心、思いやり、優しさ。情報は常に「
情け
 」を乗せて発信したい。

  

 ジャーナリズムは「知」ではなく「情」を愛する媒体でいいと
 う。(と。)

 

 それが、今、本書が静かなブームを起こしている理由のように
 うのだ。

 

 その中のいくつをご紹介させていただこう。

 

 『感動は何年経っても色あせない』

 

 もう随分と前になるが、NHKの朝の連続テレビ小説で、女優
 吉行和子さん、小説家吉行淳之介さんの母、吉行あぐりさん
をモ
 デルにした『あぐり』という番組があった。

 

 この番組は、おもしろかった。水谷さんは清水有生さんの脚本
 面白かったと書いておられる。その中のワンシーンを取り上
げて
 いる。

 

 あぐりの夫エイスケの親友に辻村燐太郎という詩人がいた。戦
 中『若き勇士』という、戦地に向かう兵隊の言葉を綴った散
文を
 書いていた。この文章が、戦地に赴く多くの兵隊の心の拠
り所に
 なっていた。

 

 しかし、戦後、そのことが燐太郎の強いトラウマになって書け
 くなっていた。戦時中、発刊禁止になっていた『婦人現代』
の復
 刊第1号に燐太郎の小説を、と望まれるが「書けない」と
拒否す
 る。

 

 あぐりは、燐太郎のもとにある未亡人が投稿した新聞記事の切
 抜きを持って訪れる。その人は夫を亡くし、空襲で住む家も
失っ
 た。4人の子を抱えていた。苦悩の末、夜が明けたら、み
んなで
 列車に身を投げようと線路の近くで野宿していた。

 

 気がつくと、上の娘が空を見上げながらつぶやいていた。

 

 

   満天に輝く星たちよ

   君たちは私たちの願い/君たちは私の命/君たちは私の夢

   満天に輝く星たちよ

   君たちは私の愛/君たちは私の悲しみ/君たちは私の涙

   そして私の人生…

 

 空一面に輝く星をみつめ、それらが自分や子どもたちをまるで
 るようにキラキラ輝いていた。どうか生きる力を私にお与え
下さ
 い。燐太郎の詩が心の中で繰り返されていた。

 

 自分の書いたものを読んで、生きる勇気をもらった人がいたのだ。
 燐太郎は号泣する。

 

 「このシーンは、書くことの素晴らしさを教えてくれた」と水
 さんは結ぶ。

 
ペンの威力を今さらながらに感じた。“書く”ということの「
 さ」を、今一度肝に銘じなければいけないと思った。

 

 『殺さなければならなかった理由』

 

 一昨年8月27日、129日間におよんだ口蹄疫が終息した。

 

 健康な牛や豚を含め、約29万頭が日本の畜産業を守るために犠
 になった。

  

 最後に殺処分されたのは、「生かしておくことが宮崎県の畜産
 の為になる」と、殺処分を拒み続けてきた薦田(こもだ)長
久さ
 んが飼育する6頭の「民間種牛」だった。

 

 その日、長年自分たちの生活を支えてくれたことに感謝の気持
 を込めて、薦田さんは飼育する6頭に花束を贈った。この映
像に
 は泣けた、と水谷さんは書く。

 

 口蹄疫はそれほど怖い病気ではないという。ところが、口蹄疫
 イルスが国内にいない国を「清浄国」、いる国を「汚染国」
と区
 別し、国際的取り決めで、「汚染国」の牛肉は「清浄国」
に輸出
 できない。だから、殺処分しないで、畜産業を続けると
日本は「
 汚染国」になってしまう。

 

 そうすると、他の「汚染国」から安い牛肉が大量に輸入され、
 格破壊が起こる。となれば、日本の畜産業は壊滅、日本経済
にも
 大打撃となる。

 

 そういう意味で、約29万頭の牛や豚の犠牲と、畜産農家の苦悩
 涙の上に、日本の畜産業は守られた。

 

 食のいのちに感謝すること。食のいのちを無駄にしないこと。  

 

 わたしたちは、「口蹄疫」のニュースに複数の方法で接してき
 が、どうして、なんのために家畜たちが「殺処分」にされる
のか
 を知っていただろうか。「指示」「命令」ということばの
下で苦
 悩する人びとのことをどこまでわかっていただろうか。

 

 知らなかったのは、のるまんじいだけかも知れないが……。

 

 『日本一心を揺るがす新聞の社説』とはおおげさな名まえだと
 ったが、いやいや決してそうではないと思った。

 

      感謝 勇気 感動の章

 

      優しさ 愛 心根の章

 

      志 生き方の章

 

      終章

 

 このように分けられている。

 

 日々の私たちの身の回りに潜んでいるさりげないできごとを、
 宮崎”という一地方から全国に発信していくことの大切さを
分か
 ったように思う。(水谷さんは『みやざき中央新聞』を全
国紙だ
 とおっしゃっている)

 

 殺伐とした世の中だから、温かい目線で“話題”を取り上げて
 くことが求められているだろうか。「これでもか」とばかり
にこ
 ころを冷たいプールに投げ込むような記事ばかりが並ぶと
読み手
 はやりきれなくなる。それはテレビ番組もであるが。も
ちろん真
 実を伝えることが新聞に求められている。だが、一服
の“清涼剤
 ”に成り得る記事もこころを潤すために必要なこ
とだろうと思う。

 

 今回本書を読みながら、そこに取り上げられている“九州”の
 事に接することができたことも楽しかった。今回、ご紹介で
きな
 かった記事の中に「『プロジェクトX』風 クマを守れ!
森を守
 れ!」という、中学生たちが野生の熊を守るために立ち上
がり、
 ついにはおとなたちを動かしたというのがあり、これ
にも感動し
 た。

 

 「地方」発の情報が、もっともっとあっていいのではないだろ
 か。“情報”は、中央から地方から送るものだと、中央に住
んで
 いるとそんな「勘違い」をしていないだろうか。

 

 水谷さんは「あとがきに」書く。

 

 次の言葉に出会ったが、この言葉こそが筆者の情報とメディア
 対する原点といってもいいかもしれません。

 

 「どうでもよいこと。不必要なことをやたらたくさん知るよりも、
 たとえ少しでも真によいこと、必要なことを知るほうがよ
い」(
 トルストイ)

 

 一般向け。中高生にもぜひ読んでほしいと思う。雑学の“種”
 この本につまっているから。殺伐とした世の中でほっとする気

 になりたいと思った方には、特にお薦めである。

 

      

続きを読む >>
| comments(0) | trackbacks(0) | 08:36 | category: 書籍 「社会科学」 |
Profile
Comments
Trackback
Mobile
qrcode
にほんブログ村
ブログランキング
Search this site
Sponsored Links