まあやんの 徒然なる日々

お薦めの本の紹介と移ろいゆく日々の中から目にしたことを綴るブログです
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# 「日本のエアポート PHOTO BOOK」
JUGEMテーマ:オススメの本

 

  
  【こんな一冊の本】
 
 
   

    日本のエアポート  
 
 
 
 
 
          PHOTO BOOK 
 
   
 ========================================================
    
 
 

  のるまんじいは気づいてしまった。
 
  自分が旅客機好きだと。
 
  
「舟を編む」(三浦しをん/作 幻冬舎/刊)を返却しに図書館
  に
出向いた折に、カウンターのすぐ脇に設けられた「新着本
  のコ
ーナー」にさりげなく置いてあったのに気づいたのが、
  本書と
の邂逅のきっかけだった。 

  「あ〜あ、誰も君に気づいてくれないんだね」と心の中で話
  し
かけながら、その一方で緑なす低山のつながりに無機質な
  風力
発電機が一列に並んでいるすぐ点前の滑走路に一翼の颯
  爽たる
全日空機がある表紙に目を奪われ、「しめしめ」とほ
  くそ笑ん
でいるのるまんじいがいた。
 
  少年時代のある時期、この場合の少年とは男子と限定したい、
  あるいは幼児期を含めて、鉄道の列車に限らず“乗りもの”
  に
興味を示しはしないだろうか。
 
  のるまんじいという男、ああでこうだと屁理屈をつけながら
  も、
航空機の美しさに“本能的”に惹かれる。“屁理屈”と
  いうの
は、「戦闘機」はごめんだけど、ね」というやつであ
  る。それ
だって、ファントムが飛び立つ瞬間のあの姿を見て、
  思わず「
オォー」と声を上げたぐらいだけどね。
 
  閑話休題。
 
  あの翼をシンメトリーに広げた姿、あの姿は「無機質」でな
  く、
そそられるというか、魅せられるのだ。
 
  だから、自分が旅客機に乗れなくても、見送りや出迎えにだ
  け
でも躊躇なく空港までのこのこ出かけられるのだろう。
 
  「旅客機に出会いに行く」ために――。
 
  そんなのるまんじいにとって本書はとても魅力的な1冊であ
  る。
できることなら、自分用に1冊手許に置いといて飽かず
  眺めた
いそんな本だ。
 
  さて。
 
  
本書の表紙にはこう書いてある。
  

  
― この国には美しい空港風景がある 
    
  
そうなのだ。

  旅客機とともに、それが離着陸する空港とを一体に捉えた「
  写
真集」なのだ。
 

  “ヒコーキ風景写真”の第一人者 航空写真家ルーク・オザ
  ワ
氏を始めとした、おそらく「ヒコーキ大好き人間」たちが
  撮影
した美しい写真の数々が本書に掲載されている。
 
  ああ、もうたまらない!
 
  表紙をめくれば、そこには霊峰富士を向こうに見て、静岡空
  港
を離陸したばかりのカラフルに彩られたFDAの機体の機
  体が
水平飛行に向かって上昇していく。ちなみにFDAとは
  静岡空
港を拠点に置くフジドリームエアラインズの略称であ
  る。 


  逸る心を抑えながら、次のページをめくると、
 
  
入道雲の湧き立つ真夏の空にエメラルド・グリーンの珊瑚礁
  の
海。滑走路にはJALのB737が。 

  かと思えば、一面真っ白に雪化粧した空港の先に、厳寒の荒
  れ
た海と流氷が写る北海道紋別空港が。ここにはANAの機
  体が
似合う。
 

  まもなく着陸する機体が入道雲と下半分を見渡す限りのひま
  わ
りの花とコントラスを描く中にあって、これまた見ごたえ
  のあ
る1枚。よく見れば、今は少なくなったプロペラ機だ
 
  何とも、のるまんじいの勝手なことか。思うままに任せて書
  い
ていたら先に進まないじゃないか(笑)。 

  本書は「日本のエアポート PHOTO STORY」と題し
  て
次のように章立てされている。
  

   Part1 北海道・東北
  
   新千歳空港   稚内空港  旭川空港   帯広空港    
   函館空港    仙台空港 
 

  雪化粧を施した雄大な山々と見事に黄葉したカラマツの林を
  バ
ックにして空をいくANAの一機、この1枚がいかにも北
  海道
らしくとても好きだ。
  

   Part2 関東・中部・北陸


      成田空港   羽田空港   富山空港   静岡空港      
   中部空港 

 
   

  あまりにも定番すぎて読者の方には申し訳ないけれど、一面
  夕
焼けの羽田空港の1枚がお薦め。第1ターミナルの展望デ
  ッキ
からの撮影だという。「これぞ日本の空港」なんちゃっ
  て、と
思ったら、筆者も同じことを言っているので、おそら
  くそんな
ふうに心の奥底に刷り込まれいるのかもしれない。
  滑走路には
JALが。    
 
 
   Part3 近畿・中国・四国
  
    伊丹空港   関西空港   広島空港   鳥取空港
   高松空港   松山空港
  

  ここのところLCCが何かと話題に上っているので、この1
  枚。
関空を拠点に国内・国際線ともに充実させていきたいと
  がんば
っていながらちょっといろいろあってね、というpe
  ach1
枚を。おしゃれな機体のデザインだと思う。ここが
  LCCにと
って正念場。それにしても、あの運賃できるのは
  魅力的。

   
   Part4 九州・沖縄
  
   福岡空港   長崎空港   熊本空港  鹿児島空港
   那覇空港  


  このエリアでは見開きを使った“1枚”が目を引く。今まさ
  に
“離陸”したばかりのANAのB777が。そして向こう
  の空
には着陸態勢に入ったCRJ(ボンバルディア)が。そ
  して沈
む夕日を背にして熊本空港を離陸する光景が。これを
  求めて多
くの飛行機ファンが訪れるそうだ。
   
   Part5 離島
  
   利尻空港  八丈島空港  新石垣空港  下地島空港
  
  離島は旅をしたい人種を惹きつけてやまない。かくいうのる
  ま
んじいもまだまだ離島をめざしたいと思っている。“空港
  の聖
地”と飛行機ファンの誰もが憧れるという下地島空港の
  1葉は
思わず「ここは日本か?」と言ってしまいそうなほど、
  南洋の
装いをしている。 

  恥ずかしいかな本書を手にするまでこの空港を知らなかった。
  ぜひ訪ねてみたい地がまた増えてしまった(笑)。
    
   Part6 旅客ターミナルビル
  
   羽田空港   成田空港   関西空港   中部空港
   そのほかの空港
 
   
  あの、一種独特な雰囲気のアナウンスとその前に響くチャイ
  ム
の音を聞いただけでも、「自分が今空港にいる」と実感で
  きる、
そんな場所。なんだけれども、そんな場所を十分に楽
  しめてい
るとはいえない。何しろ雑踏が大の苦手になってき
  たから、思
うようにショッピングも楽しめない。まあそう言
  ったって、ひ
たすら冷やかし専門なのだけれど…。だから、
  こちらに関して
は別の方に委ねることにしよう。
   
   Part7 日本の空
 
     

   雲      虹     水蒸気    夕日と月
  
  本書は語る。
 
  湿潤な気候を持つ日本の空。
 
  その特性を突き詰めていけば、最大の要素を水蒸気に求める
  こと
ができるかもしれない。
 

  季節ごとに違う雲の表情、雨上がりの空に架かる虹、飛行機
  の翼
に発するベイバーなど、空気中の水分がさまざまな空を
  演出して
くれる。と。
 

  もう、楽しんでいただくしかないというぐらいに、見ごたえ
  のあ
る写真たちがみなさんを待っている。 このあとに続く
  「日本の空港データ集」も、ぜひ読まれたい。

 
  ともかく、今年2014年4月末に出版されたばかりの1冊であ
  る。
こんな本見ちゃうとどこかへ行きたくなるよなあ。尾翼
  を見て、
「ああ、エールフランスだ」と思った瞬間、ヨーロ
  ッパが「おい
で、おいで」をしてくれたように思うが。ただ
  の妄想でないこと
を自分自身に祈っている。   

  一般向け。とはいえ、写真集だもの、あらゆる世代の、それ
  も「
男の子」たちに手にしてほしいな。 鉄道ファン「鉄ち
  ゃん」に対して、「鉄子」がいるように、こん
な好きだよと
  いう女子にももちろんお薦めする。 


    前回、記事の中で書いたように本来はこちらの方を先に書き
  上げ
たので、「何か変?」な印象をお与えしたかも知れぬ。
  あえて、
手を入れないにした。そこはご寛恕願いたい。
 
 
  =========================================================

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| comments(0) | trackbacks(0) | 16:22 | category: 書籍 「商業 交通」 |
# 「ヨーロッパの住宅広告」
JUGEMテーマ:オススメの本
 

    
 

      【こんな一冊の本】
 
 
 
 
    ヨーロッパの住宅広告
                          
 
 
   

                          森井 ユカ/著
    

   
 =========================================================== 
 
      
  
以前まとめた形でUpさせていただいた1冊ですが、ここ
 に
残しておきたくて独立させ、再度取り上げました。
 
 少しばかり手を加えました。改めてお読みになってみて
 ください。
   


 この本は題名につられて、思わず図書館に貸し出しの予
 約を
入れた1冊です。この手の本に弱いのるまんじいで
 す。
事前にパソコンでどんな本かしらぐらいは確認しま
 したが、予想に違わずコンパクトで、それにオシャレで、
 若い女性が   ターゲット層かも知れません。おやじは想
 定外かもです(笑)。 

  
 筆者の森井さんは、まえがきにこんなことを記しています。

 
 ある土曜日、朝刊の住宅広告の折り込みチラシを並べ、物
 件
を数えていたら、ざっと250件あった。 
  
 要らないと思ってしまう“アレ”です。新聞を取っている
 のか、広告を取っているのかと思うぐらいです。雑貨コレ
 クター森井さん、実は「住宅広告」コレクターでもあった
 のかと。 

  
 みなさんは、あの「住宅広告」をご覧になるのが、お好き
 で
すか?今もあのかくっかくっとした間取り図や「駅から
 徒歩
10分」なんていう活字が浮かんできます。あの独特
 な空気の“間取り図”に初めて出会うのっていつ頃
のこと
 でしょう?それにしてもあの“間取り図”って、今も
昔も
 変わっていないですよね。 

  
 また、「駅から徒歩10分」などという表現については、
 「
競歩の選手が歩いてか?」と毒づきたくなるような誇大
 広告
がその昔槍玉に上がりまして、今では不動産業界に「
 道路距
離80メートルを歩くのに要する時間を1分とする」
 という明
確な規定があるのだそうです。 
  
 閑話休題。

 
 筆者はこの「住宅広告」なるものを見ていると脳内に特異
 な
快楽が噴出するそうで、海外のあちこちの広告を集めず
 には
いられなくなったそうです。チラシをつい邪魔扱いし
 てしま
うのるまんじいとは大違いです。 
  
 将来移住を考えようが、広告を見るだけだろうが、なんだ
 っ
ていいのだと。想像するということは、それだけで価値
 があ
るということだと書いています。確かにそうかも知れ
 ませんね。ウン。

 
 本書では、フランス・パリ、フィンランド・ヘルシンキ、
 オ
ランダ・ユトレヒト、ドイツ・ベルリン、イギリス・ロ
 ンド
ンの「住宅広告」を取り上げています。おまけとして、
 台湾・台北、中国・香港、シンガポール、ア
メリカ・ワシ
 ントン・DC、U.A.E・ドバイも登場して
きますヨ。

 
みなさんは、不動産屋の店頭にベタベタと貼ってある広告
 を
ごらんになったことはおありでしょうか?このごろは、
 パソ
コンの普及でどこも同じようになってきましたが、昔
 は全部
手書きで、中には毛筆でなんてのもありました。あ
 の前にじ
っと立って真剣に探している方を見かけたもので
 す。本書で、パリやヘルシンキの不動産屋の店頭にもベタ
 ベタ広
告が存在すると紹介していましたので、少なからず
 驚きまし
た。 
  
 画像をふんだんに使ったそれが多いようで美しいですね。
 中
には、かなりシンプルなものもあるようです。 
  
 フランス語なんて無理無理って思いから、パリに住んでみ
 た
いとは、正直思っていませんが、(長期滞在はありかな?
 )想
像もつかないのですが、あちらの人はどんなことを考え
 て“
 住まい”を選んでいるのでしょうか?

 
住まいを選ぶ基準が、国や民族によって随分違うと何かの
 本
で読んだことがあります。 
  
 ヨーロッパの方は、“間取り”を気にしない。特にイギリ
 ス
人は「南向き」の家に拘らない、とか…。 
  
 ただ“点”と“点”を結ぶ観光しかしたことがないのるま
 ん
じいにとって「住宅探し」の旅をしたら、パリをあるい
 は違
う都市をもっと深く見て歩けそうな気がします。ただ、
 その
ためには1つの町を最低1週間ぐらいかけないと無理
 かもし
れませんね。 
  
 本書では、分譲物件も、賃貸物件もふんだんに載せてあり
 ま
す。“手描き物件”シリーズは、スケッチかなんかを見
 てい
るようです。
 
 
「かもめ食堂」(群ようこ/作 幻冬舎/刊)以来、気になっ
 て
いるヘルシンキですと集合住宅のほとんどに共同サウナ
 があ
るそうで、曜日によって男女別で使うようです。 
  
 “夏小屋”シリーズの写真もそれはそれは素敵です。   

 それぞれの都市にそれぞれの顔があるように、住宅広告に
 も
差異があって、それだけを見ているだけでも楽しいもの
 です。
のるまんじいの発言には矛盾が多いですね(苦笑)。
 
 できれば、その町の空気の中を風を感じながら、本書を友
 と
して歩いてみたくなる1冊です。 
  
 一般向け。ちょっとマニア向けの匂いがするでしょうか。
 雑
学大好き、好奇心いっぱいという中高校生にも手に取っ
 てほ
しいと思います。大学生にはもちろんのことです。手
 許に置
いといて、ちょっと時間に空きができたとき、パラ
 パラっと
めくるなんていいでしょう。一読をお薦めします。
 
  
 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
 ======================================================
 
     
      ヨーロッパの住宅広告
 
 
                          
   
                        森井 ユカ/著   
 
   

         2011年7月 初版 産業編集センター刊
             
   
               産業編集センターのホームページは

 
 
              http://www.shc.co.jp/book/
   

 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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