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    「ないしょ話 結城よしを」

    • 2014.03.18 Tuesday
    • 00:00
    JUGEMテーマ:趣味・日常生活
     

     

     

     

          ないしょ話 

     

     

     

     

                         結城よしを

     

     

      

     ==============================================================   

     

     

     
      
    前回ご紹介させていただいた『あのな、これはひみつやで!
      』
    タイピングしている時は楽しかった。「ノってる」そん
      な感
    じだった。

      
    「あのな」と、呼びかけられて「ん?」と返事をするそんな
      
    ズムの心地よさを体感していた。

      
    そんな時に、我知らずふいっと口ずさんでいた歌があった

     

       

            ひみつ ひみつ ひみつの話は

            あのねのね…

     

     
      
    あれ?この後なんだっけ?

     

      原稿を書き終えたら、探してみよう。そう思って、作業が一
      
    区切りついた後、ネットサーフィンを始めることにした。

     

      すると、まずわかったこと。それは、歌詞の記憶違いである。

     

      ありゃりゃ、だ。

     

     

     

     

             ないしょ話

     

     

     

                     結城よしを作詞

                     山口保治作曲

     

        

           ないしょ ないしょ

           ないしょの話は あのねのね

           にこにこ にっこり ね 母ちゃん

           お耳へ こっそり あのねのね

           坊やの おねがい きいてよね

     

           ないしょ ないしょ

           ないしょの おねがい あのねのね

           あしたの日曜 ね 母ちゃん

           ほんとに いいでしょ あのねのね

           坊やの おねがい きいてよね

     

           ないしょ ないしょ

           ないしょの話は あのねのね

           お耳へ こっそり ね 母ちゃん

           知っているのは あのねのね

           坊やと母ちゃん 二人だけ

     

     
      
    「ひみつ」ではなくて「ないしょ」だった。読んでみれば、

      「ないしょ」ということばの方が響きがやわらかく、小さい

      子どもが使うにはよりふさわしいかもし知れない。

     

      男の子は総じて、おかあさんが大好きだ。そのおかあさんに
      
    こっそり「ないしょ」のお願いをしているのが、何とも微笑

      ましい。ほかの誰にも聞かれたくない。ううん、誰もいなく

      ても、だ。

      
    具体的に何をお願いしているのか、分からないけれど、日曜
      
    日に「どこかへ連れて行ってほしい」とか、おねだりしてい
      
    るのだろう。何もなくったって、構いはしない。そうするこ
      
    とがうれしい。

      
    ここに父親の出番はない(笑)。

      
    「あのねのね」ということばの使い方。いいねえ。のるまん
      
    じいの世代近辺の方は一世を風靡したかのフォークソング・
      
    グループ「あのねのね」が頭の中に浮かんできてしまってに
      
    まっとするかも知れないな。それについては、別の機会に。

     

      そして。

     

      「ね 母ちゃん」の「ね」をそこに置くことで男の子の気持

      ちが、より強くそして母に対する心地よい「甘え」が表現さ

      れていると思うのだが、いかがだろう。

      
    「かあちゃん」ということばもこの頃では「ママ」にその座
      
    を奪われて耳にしなくなったが、日本語としてはやはり「か
      
    あちゃん」の方に軍配を上げたい。

      
    こんな男の子と「かあちゃん」のやりとり、『ないしょ話』
      
    は、夭折の童謡作家 結城よしをの代表作の1つである。
      
    偉そうだが、敬称を略させていただく。

      
    1920(大正9)年、現在の山形県南陽市宮内に歌人の両親の元
      
    によしをは生を享ける。尋常高等小学校を卒業後、山形市内
      
    の本屋に住み込んで働き、その後童謡を新聞に投稿するよう
      
    になったという。「本屋に行けば、ただで本が読める」、そ
      
    んな動機だったようである。当時贅沢品だった書籍にあこが
      
    れる14歳の少年であった。

      
    17歳の頃には既に仲間と童謡誌『おてだま』を創刊し、自作
      
    をレコードに吹き込んでいたようだ。

      
    何故、童謡を作るのかという問いによしをはこう答えていた
      
    という。

      
    「私は子どもが好き、絵本が好きだ。絵本を見ていると夢の
      
    世界にいるようなほほえましい感情があふれて、すぐ童謡を
      
    作ってみたくなる」、「楽しいから、うれしいから、思い出
      
    があるから童謡を作るのだ」と。

      
    1939(昭和14)年、19歳のとき、この『ないしょ話』を作詞し、
      
    『かわいい魚屋さん』で知られる作曲家の山口保治にその歌
      
    詞を送ったそうだ。

      
    当時の山口の所には全国からこのような詞が送られて来てい
      
    たそうで、氏の目に留まり、曲がつけられキングレコードか
      
    ら発売された。これだけ読むとよしをは順風満帆な人生を送
      
    ったように思えるが、それはとんでもない誤解である。

      
    1941(昭和16)年、21歳になっていたよしをは「教育召集」で
      
    弘前第20部隊に配属され、小樽、広島、そしてシンガポール、
      
    ニューギニアへと転戦していくことになる。

      
    この歳になるまで、恥ずかしながら「教育召集」ということ
      
    ばを知らなかった。慌てて調べてみたところ、徴兵検査で「
      
    甲種合格」にならず「乙種」で合格したものを火急の際に「
      
    使える」ように事前に「教育」しておくために召集したもの
      
    のようである。

      
    1944(昭和19)年、パラチフスに罹患し、小倉陸軍病院で両親
      
    に見守られながらの最期であったという。たった24歳という
      
    若さ生涯だった。

      
    「ボクの童謡集を出版してください」これが彼の最後のこと
      
    ばだった。

     

     

         臨終の子に 童謡を聞かせつつ

     

                頬つとふ涙 妻は拭はず

     

     

     

         乳首吸ふ 力さへなし 二十五の

     

                兵なる吾子よ 死に近き子よ

     

     

      終戦後、遺志を継ぎ、出版された『月と兵隊と童謡』の序文
      
    に「春の小鳥声童を思い 、花を愛でては故郷の山野を思い、
      
    せみ声に暑くなったこと思い、水恋しがったり、また演習に
      
    行って、小高い丘や野原に休んでは、何か書いてみたくなっ
      
    て、ペンを執る日が多くなった。ある時は、夕食後、古兵た
      
    ちににらまれながらもわずかな時間にノートを開き、一つ二
      
    つと書いてうれしがった。・・・多くの童謡を作り、文章を
      
    書いた。そして、故郷に送り届けた。・・・」

      
    よく聞く軍隊での「イジメ」の話が浮かぶ。どれだけ辛い日
      
    々であっただろうか。休みもなく、いつ終えるともわからぬ
      
    息苦しい毎日。

      
    若くして死んでいかねばならぬ我が身をどう思っていただろ
      
    うか。世の中が平和であって、長生できたなら、どんな童謡
      
    を子どもたちに送り続けただろうか。入隊時に撮ったという
      
    軍服姿のよしをのまなざしは優しくも、遠くを見る限りない
      
    寂しさをたたえている。

      
    わが盟友女史が先般ブログで取り上げた同じ童謡界の本居長
      
    世を紹介した〔童謡『汽車ぽっぽの、「なんだ坂、こんな坂
      
    」〕の記事の中に、こんな話があった。

     

      よしをと同じ頃のことである。

     

      が、やがて戦争の足音が近づくに従い、抒情的な童謡は好
      ま
    しくないものとされていった。多くの音楽家は軍国色の
      強い
    作品を作ることに迎合したが、それに否定的だった彼
      は、つ
    いに活動の場を失ってしまう。

      
    終戦の日。本居は胃潰瘍をこじらせて、病床に伏したまま
      玉
    音放送を聞いたという。そして、その二ヶ月後。家族に
      看取
    られながら、ひっそりとこの世を去っている。

      
    戦後日本の復興を見ることなく逝ってしまった本居だが、
      晩
    年の彼はよくこんな言葉を口にしていたそうだ。

      
    「(私は)死んでから生きるよ」――と。

      
    本居もそうかも知れないが、よしをもまたまさしく「死んで
      
    から生き続けている」のかもしれない。

     

      それにしても、この『ないしょ話』を巷で聞く機会は残念な
      
    がら少なくなったように思う。

      
    それでも、文化庁と日本PTA協議会が選定した「親子で長
      
    く歌い継いでほしい童謡・唱歌や歌謡曲といった抒情歌や愛
      
    唱歌の歌」日本の歌百選に『ないしょ話』が入っている。

      
    本作品がYou-Tubeにアップされているものの、のるまんじい
      
    的には……。聴いてみていただくと、同じように思っていた
      
    だける方もいると思うが、編曲をもう1度していただけたら
      
    どうだろう。アップテンポにしようというのではないが。

      母と子のさりげない会話、やさしい春の陽光が燦燦とふたり
      
    にふり注いでいるような暖かい作品である。

      
    今1度、スポットライトを当てたい、そんな童謡である。

      
    今回の記事を書くに当たって、南陽市関係、また、童謡に造
      
    詣の深いみなさまのサイト、それから盟友女史のブログから
      
    引用をさせていただいたことを記しておきたい。

      
    感謝するばかりである。
     
     
     
     

     ============================================================
     
     
     
        ないしょの話(2分25秒ごろから)


     
     
     
        

         http://www.youtube.com/watch?v=lVvNVUUnWGI
     
     
     

       =========================================================
     
     
     
     
        童謡『汽車ぽっぽ』の、「なんだ坂 こんな坂」
     
     
     

           And Your Bird Can Sing

     
     
     
        
    http://mckotori.jugem.jp/?eid=414
     
     
     
     

       ===========================================================
     
     
        日本の歌百選
     
     
        こんな歌が選ばれています
     
     
        
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%AD%8C%E7%99%BE%E9%81%B8
     
        
       

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